雑記帳

チラ裏なつぶやき。鬱々しい。

統合失調症の妄想を当事者ががんばって解説してみたよ

妄想ってなんか超ヤバくて意味不明なもの、みたいな風潮があるっぽいので、健全な精神をお持ちの素人さんにも伝わるようになるべく理路整然と妄想の発生機序を解説してみました。

 

前提条件として、私はわりと日常生活送れる程度の統合失調症です。たぶん。医者の診断では。それと、がんばって解説してみたけどあくまで一個人の感想であり、これが全てというわけではないと思います。

 

てことでまずは、この間体験した軽度な妄想エピソードをひとつ。

ある日起きたら突然、「押入れから出たら死ぬ」的な妄想が振ってわきまして、その日はずっと押入れに篭っていました。仕事休んで一日中押入れに篭ってちょっとでも物音がするとパニックになるとか、どう考えても頭おかしいです。

これを解説してみますと、私は子供の頃けっこうヤバめな家庭環境に育っています。で、その当時安全とは程遠かった家の中で比較的安全だったのが自分の布団の中でした。だから今でも時々「押入れの中で息を潜めていれば殴られないし犯されない」みたいな安全信仰があってストレスがかかると押入れから出られなくなります。

このレベルの妄想であれば、まだPTSDで説明できる範囲なので普通の人でも分かりやすいんじゃないでしょうか。

過去の私がもし押入れの中で安心できたのであれば、現在の私もこのレベルの妄想に留まることができたかもしれませんしそうしたら私の病名は統合失調症ではなくてパニック症候群なんかになっていたかもしれません。

 

でも私にとって押入れの中は比較的安全ではあったけれど絶対に安全な場所にはなりえませんでした。安全でない世界で、それでも安全を求めてしまう精神はなんとかして逃げ場を見つけようとします。

そうするとどうなるかというと、人は身体的な安全を守ることが不可能な場合、精神の逃げ場をみつけようとします。絶対に安全な、誰にも知られない、自分だけの知っている場所。そういうものを確保することで擬似的に安全を得ようとするのです。また私は当時、自宅に監禁されプライベートを徹底的に奪われていたため、自分だけの場所に特に固執する傾向があります。

自分だけの場所、自分だけに分かる言葉、誰にも絶対に気づかれない、だけど私だけはいつでも確認できる所。友人との会話も許されず日記どころかノートの切れ端の殴り書きまで監視されていた私にとってその条件を満たすのは自分の身体だけでした。私は自分の体に目印をつけることに熱中しました。ですが分かりやすい場所に跡をつけたらすぐに気づかれてしまいます。試行錯誤の末、足の小指の爪程度ならば傷つけても気づかれないことが判明しました。

というわけで、私はストレスがかかると足の小指の爪をはがしにかかります。今では誰にも見咎められないので、完全に爪をはがしてしまい血まみれになります。どう考えても狂ってます。ですが私の中では意味のある行動なのです。

 

てな感じに、一見めちゃくちゃに見える行動には全て意味があります。

これは狂人であろうと無かろうと同様です。理解不能な他人の行動は全て、本人にとっては正しいことで、そして私が正しいのか相手が正しいのかは神様にしか分かりません。

だから、妄想を理解してほしいとは思いません。そもそも相互理解なんて不可能ですから。ただ、自分の中の正しさと相手の中の正しさは、対等なのだということを知っておいたほうがお互いのためじゃないかなと思います。自分の正しさを押し付けるのは疲れますから。

 

ちなみに今回書いた一連のヤバい行動は解離性同一性障害からも説明できます。ていうか個人的には、統合失調症の妄想の寛解というのは解離することなんじゃないかと思っていますのでそのあたりもぼちぼち書けたらなと思います。あと余裕があったら宇宙人の電波を受信するとか他人の声が聞こえるとかそのあたりの定番妄想も解説するかもしれません。