雑記帳

チラ裏なつぶやき。鬱々しい。

高IQなのに平行と垂直が理解できない子の原因

速度とか、濃度とかの高校レベルの計算はできるのに平行と垂直の定義がわからない原因を解明したのでメモ。うちの子はあいかわらずかっとんだめんどくささだった。

 

一本の直線に対して垂直な二本の直線を平行と言う、という定義が覚えられない。ぱっと見て平行や垂直が感覚的に分からないから毎度三角定規で確認、しかも用語自体覚えていないから平行と垂直を間違えて答える、という、なんなのこの子LDなの?というおとぼけっぷりを発揮してたうちの子、原因は「存在意義」だった。

 

そうだね、かあさんあなたに速度や加速度、数列とデカルト平面、三次元と四次元、みたいな話はしたけど垂直と平行の話はしてなかったね。基本すぎて忘れてたよ。ていうかまさかそこにつまづくと思わなかった。

だって、定義なんて覚えなくても平行は「なんとなくまっすぐっぽい」垂直は「なんかしっかり交わってる」みたいな感覚でなんとなくわかるじゃん。深く考えるなよ感じろよ。

 

だんだん分かってきたんだけど、うちの子は言語理解はずばぬけているけど言語に依らない理解は壊滅的に下手。それは無意識の行動を全て言語化し普遍化できるという学問において稀有な才能になり得るけど、ひっくり返すとみんなが無意識に行っているルーチン一つ一つに理由をつけないと理解できないということで日常生活全てを言語でインストールし終わるまではただの無能になってしまう。

加えて小学校の算数なんて「むずかしい定義はひとまずおいて感覚的な理解を優先させよう」というコンセプトでしょ。九九を歌で暗記させよう、みたいな。だけどうちの子は九九と面積と速度と微積を関連付けないと九九が覚えられないんだよ。足し算引き算と数列とデカルト平面を関連付けないと1+1ができないんだよ。めんどくさい!

そういや幼稚園に上がる前に「なぜ人は生きるか」「どうして争いはなくならないのか」「なぜ夜は寝なくてはいけないのか」みたいなことをめっちゃ聞かれたわ。二歳児に。魔の二歳児。あれも生きるうえでの基本を言葉でインストールしてたんだな。

 

てことで、まず「地球の中心を通る直線=鉛直」という概念を教えて*1、生物は鉛直を感知する能力がある、と説明し実際に体を斜めにして立ってみて実感。さらに科学館とかにある床も壁も斜めになっている部屋に行って斜めがいかに違和感があるか実感。

そして話を建築に移す。建築とは鉛直を維持する構造体を造る事であると説明。家やビル、ピラミッドなど全ての人工物に鉛直線と縁直線に対する垂直線が用いられていることを示す。芸術は鉛直だ(やけくそ)

そしてやっと「鉛直線に対して垂直に交わる二本の直線を平行と言う」という定義が理解できる。要約すると、平行とはビー球が転がらない面のことである、みたいな理解。でもビー球の話をいきなりしても理解できないんだなこの子は。ちゃんと重力の話からしないと。

そしたら最後に、この定義は鉛直線以外の全ての直線に応用可能、ということでやっと平行と垂直の定義を理解。やっと台形や菱形を見分けることができるようになりました。

 

 

娘の場合、私も同じ系統の高IQでかつわりと暇なので子供の勉強をみてやれるので、とても恵まれている。私も平行と垂直の定義なんてわかんなくて子供のころの成績は散々だった。こういう厳密な定義は大学数学くらいになってはじめてでてきて「これを小学校のころに教えてくれよ!」と叫んだという苦い思い出がある。

 

学習障害発達障害がメジャーになって学校生活も私の頃に比べれば随分すごしやすいらしんだけど、それでもやっぱり親が「この子はこういう子なんでこういう配慮をお願いします」とゴリ押ししないと学校は配慮してくれない。ひたすらガンバレって計算ドリルを押し付けてくる。計算ドリルで勉強ができるようになったら苦労しないんだよ!

 

 

ただ、娘が生まれてからずっと膨大な話をしつづけてやっと普通の子レベルの常識に追いついてきたのでちょっと楽になってきた。子育ての苦行は永遠じゃないのが救いです。

 

 

*1:地球の中心を通る直線が鉛直というのは粗すぎる定義だけどそもそも平行と垂直を教えるための説明なので今回はさらっと流した。