雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

高IQでも環境が悪ければ頭が悪くなるタイプというのはあると思う。

知り合いの家庭で、母親はいわゆるいいとこのお嬢さんでいい大学でていい仕事してるのだけど、父親はいわゆる道路工事とかする系の家の出身という組み合わせのところがある。でも話してみるとたぶん父親のほうがIQ高いっぽい。神経衰弱とかべらぼうに強い。アスペルガーのような発達の偏りがあるわけでもないっぽい。母親はIQ110とか120とかそんな雰囲気で、平均的に安定して80点とれるタイプ。

父親は天才レベルの頭のよさで、母親はちょっと優秀かな、くらいなのに学歴も職業も母親が圧勝。

これってやっぱ優秀さには地頭のよさよりも育ちが大きく関与てこと?でも育ちが最悪でも突然変異的に優秀な人というのもいて、その差はなんなのだろうと考えてみて、これは知識に対する渇望感の有無なのかなと思った。

殴られないとか飢えないといった、勉強が可能な最低限の環境は整っているという前提であればあとはほうっておいても勉強するかどうか、が優秀さの境目なんじゃないかな、と。

 

私の娘もIQは高いのだけど、ものすごくおっとりしていてにこにこふわふわ毎日を過ごしている。幸せな子供というのはこれほどまでにぼんやりと毎日を過ごせるのかと呆れを通り越して尊さを感じてしまうくらい。

頭の中には砂糖菓子とお花が詰まってる彼女は自分から勉強することはない。その上高IQゆえの特殊さがあるので想定外の躓き方をする。平行=地面=曲面 とか。

 

hedgehogx.hatenablog.com

 

 

彼女は放っておいたら平然と60点とか取ってくる。小学校のテストで6割とか大丈夫か。九九も割り算も文学も学校の宿題以外に自主的に追求しようなんて思いもしない。ただ目の前に出されたものをこなすだけで「これはなんで?どうして?分からないから調べてみよう」みたいな発想が全然ない。

でも別に勉強が嫌いなわけではないので、素数とか微積とかmolとか速度とか次元とか、なにかしらテーマを与えてあげれば楽しそうに課題に取り組む。でも自分から動こうとはしない。

 

きっと彼女みたいなタイプが、育成環境が悪いと優秀さを発揮できない系の高IQなのではないかと思った。

彼女の身近には私がいて、発達段階に応じて九九と面積の関係だとか、原子と分子と質量だとか、重力と速度と時間だとか、さまざまな課題を提示してあげているから彼女は優秀だけど、たぶん私がいなかったら彼女はテスト60点で満足してしまう。大学は女子短大とか行っちゃいそう。

 

優秀になるためにはたくさんの思考のフレームを持っていることと、自身の優秀さでもって成功体験を積むことが必要なのだと思う。

ほうっておいてもがつがつとそれらを獲得しに行く肉食系頭脳の人は勝手に優秀になるけど草食系頭脳だと環境要因がとても大きくなるのではないか、という仮説でした。