雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

生きものになれる展がおもしろくなかったので行かなければよかった

せっかく帰省してるからって行ったけど、案の定つまらなかった…

妙に高い入園料、キレイすぎる動画、見え隠れする電通プロモーション、スポンサーが講談社、などでまぁ予想はしていたけど、子供にはそんなオトナの事情なんて分からないのでこういったものがどれだけつまらないか実地で教えるのも大切なこと、かもしれない……

宣伝だけ仰々しいものは得てして中身はすかすかであるということを知らずに大人になってしまうと変な詐欺とかにつかまるかもしれないからね、子供にとってはよい勉強だったということで、うん。いや正直めっちゃ無駄な時間だったけど。

 

この企画の目玉が「水の上を走るトカゲになろう」なんだけどどういう仕組みなのかと思ったら、水の上にビニールがしいてあってその上を走るだけだった。それで何が学べると?バシリスクが水の上を走ることができる仕組みと、ぶよぶよしたビニールの上を走る際の力学は全然違うよね?何一つ疑問の解決に結びついてないよね?ジャングルを模した観葉植物もいかにもありものを並べただけ。ここどこのジャングルよ?なんでこの植物生えてるの?みたいな生物学的な考察は一切されていなくて愛を感じない。ディズニー映画の背景のほうがよっぽど考証してるわ、てレベル。

そして「ペンギンになって敵から逃げろ」は斜度10度くらいのぬるーい滑り台。しかも南極の厳しい生存競争について学ぶという建前なのに、自分からサメの口に飛び込むというわけのわからないデザイン。ペンギン自殺してんじゃん。現生するペンギンが絶滅した巨大サメの口に飛び込むのを模してるとか何から何まで意味が分からない。ペンギンだったらもっとさぁ、南極のえげつない生態系とか環境破壊とか進化とか、いろいろエピソードあったよね?

「ダンゴムシになって丸まろう」てほんとにただ丸まるだけ。しかも作りが雑だからそんなに丸まれない。何がしたかったんだ。土の中の生態系はまだ未知の部分も多かったり観察方法もいろいろ工夫されててロマンあふれる部分だというのにそういうの全部どうでもよくて、ダンゴムシスーツを着れればそれで満足なのか。

巨大な図鑑っていうのも、別になぁ。なんかでかい声をだしてみようとかそんなんだった。巨大っていうからにはもっと生物の巨大さを実感できるようななんかとか、 あんなでかい液晶やらセンサーやら使う予算があるならいろいろやりようはあったじゃん。なんかもう全体的に学問や生物に対する愛を感じない。

 

その他全体的に、それっぽいコスプレをした子供の写真をとってSNSに上げたい親のためのイベントでしかなかった。何かを伝えようとか学んでほしいとかそういうの一切無し。だったら家で写真とってフォトショで加工してればいいじゃん。