世の中にはマウンティングしないと死ぬ病の人が一定数いて、それなりに長く社会にもまれていると様々なマウンティングに出会う。個人的にはどんなマウントをとられてもめんどくさいとかうぜぇとかはあっても別に腹が立つとかはなく、あまりにすごいマウントだと一週回ってこっちが恥ずかしくなってくる。これが共感性羞恥か(ちがう)
これまで私が聞いた中で、一番恥ずかしくなったマウンティングが「私は国立大学卒のエリート」だった。それこの場で言っちゃう…?全員偏差値70越え国家資格所有の人たちの中でそれ言っちゃうの…?どういう反応すればいいんだ。
でも、そんなのどうでもよくなるくらい恥ずかしいマウンティングを最近体験したのでメモ。
まず、そのおばはんは「私はどこの国の人とでも知的な会話ができるだけの教養がある」と高らかに宣言。その上で私に「お前にはそんな教養は無いだろう、さあ知的な会話をしてみろ」とけしかける。でもね、私は「福島は放射能で汚染されてるから全員奇形」とか「韓国人は肉を食べるから気持ち悪い」とか言う人と知的な会話ができるほど頭良くないかなごめんね。
そこまではまぁ、なんか変な人だな、という雰囲気だった。もしかしたら周りには福島の人や韓国の人もいたかもしれないけど、まだみんな大人な対応してた。私も一応大人なので微妙な苦笑いでその場をしのごうと考えていた。
そこで止めときゃいいのに、おばはんは私をターゲットにしたらしくしつこく絡んでくる。そのうち私はうっかりおばはんの地雷を踏んだ。どういう地雷だったかとかはまた後日じっくり考えるとして、とにかく私は地雷を踏んでしまっておばはんの目つきが変わった。
でもまだこの時点では「hedgehogxに地雷を踏まれた気の毒なキチガイおばはん」というどちらかというと同情的な空気だったと思う。
その後調子にのったおばはんは私をさらしあげにかかった。
おばはん(以下お)「お前には教養が無い、お前の趣味はきっと下品なものだろう」
私「はぁ、そうっすか」
お「お前の趣味はなんだ言ってみろ」
私「えー…、いろいろ…?(やだもうかえりたい)」
お「さぁいますぐ言ってみろ」
私「あー、えーと、PCとか…?」
一応私としてはやたら教養連呼してくるおばはんの地雷を踏まない無難な趣味を選んだつもりだったんだよ。読書とか旅行とか茶道とか言ったらおばはんの負け確だったから、おばはんが優越感もてるような趣味をチョイスしたんだよ。公衆の面前で趣味カミングアウト強要されながらもこの気遣い、私偉くない?私悪くないよね??(必死)
だけどおばはんは唯一私を見下せるポイントをゲットしたことで水を得た魚のようにイキイキと私を罵倒しだした。
お「だからhedgehogxはダメなんだ、PCなんかやっていたら血流が悪くなって不健康になる、hedgehogxの目が悪いのも足を引きずっているのもそのせいだ」
ちょ!!今!空気が凍る音が聞こえた!周りの敵意が痛い!!
だれかーー!このおばはんこれ以上やけどしないように止めたげてへるぷみーー!
おばはん大火傷やで今後おばはんの仕事大丈夫かな…
福島disとか韓国disに関しても許されるものではないけど、まだ一応不特定多数に向けた形をとっていたのでみんな大人の対応してくれていたし、その後の教養マウンティングに関してはおばはん渾身の自慢が「ハワイのヒルトンに泊まったことがある」という大変しょぼいものだったのでみんな苦笑いしてた。正直ちょっと私も笑ってしまった。
だけど、最後のはあかんで。謎の関西弁になってしまうくらいあかん。
目の前の人の、言い逃れできない明白な障害を、本人の行動の結果だと言うとかさすがに敵を作りすぎ。いや自ら炎に飛び込むチャレンジスピリット嫌いじゃないけどね?そういうのはもうちょっと有効な場面で使ったほうがいいと思うよ。
その後みんなにめっちゃフォローされちゃってすごいいたたまれない。
ごめん私別に視力も足も全然気にしてないし全然たいしたことなくて不便なこともないしむしろ普段すっかり忘れてるんで…ほんとみんな気にしないで……
たぶんこの状況は見方によっては「普段どんな罵倒をされても反論しない温厚なhedgehogxがおばはんの障害マウンティングによって涙目になるほどの苦痛を感じた」という多大な誤解も与えうるわけで、今後同じようなことが起こったときに私がどのように振舞うべきかをちゃんと考えなくてはいけないと思う。
私はわりと見た目と中身のギャップがすごいのでマウンティングの餌食にされやすくて、でも別にそんなに傷つくとかないからいいや、ってこれまで放置してきたんだけどその怠惰がこんな形で現れるとはな…
いろいろ考えるべきことはあるけどとりあえず、なんかもう各方面にいろいろごめん…