米山さんはね、いい人なんよ…
私は常々セクハラ案件加害者をエクストリーム擁護する輩の心理が不思議でならなかったのですが、今回に限り米山知事を擁護したい気分になったのでいったいどのような心理なのか分析するために全力擁護してみました。
結論としては
- 相手の人柄を好ましいと思っている
- 相手のやらかしたことを犯罪だと思っていない
の2点がそろった時に人は擁護を始めたくなるのではないかと思いました。
だって米山さんの件は別にセクハラパワハラじゃないっぽいし。複数の人に金銭を渡しておつきあいしてたからってなんだっていうの。そんなの好きにしたらいいじゃない。
あと記者会見で強がりもせず凹んでるの隠しもしないヘタレなの好き。泣きそうなくらい凹んでるのに「税金をそういうことに使うのはどうなのか」という質問に対して「税金だからダメというのであればワインも買えない」って冷静に切り返してるのめっちゃ好き。
いやでもほんとに。数回しかあったことないけどほんといい人。
見かけは昭和オッサンの皮をかぶってるウザい体育会老害なんだけど、中身はちょっと引くくらいいい人。なんかもうすべての行動原理が「全員の最大幸福」に集約されてる。「最大多数の最大幸福」ですらなくて「一人残らず全員にとっての最大幸福」という、もはやそれは神の国にしか存在しないんじゃないかというものを真面目に求めてる。
そういう意味で私は彼のことを天才だと思う。
天才は「世界を良くするという意味で、創造的か」で評価をとる。一方で、凡人は「その人や考えが、共感できるか」で評価をとる。
凡人が、天才を殺すことがある理由。ーどう社会から「天才」を守るか? - 『週報』
なんかもう判断基準が普通の損得を超えてるの。私が学術的な美しさを追及するためなら死んでもいいと思っているのと同様、彼は全員の最大幸福を求めるためなら死んでもいいと思ってるんだろなと感じた。
ただねぇ、学習速度が遅いってうのが最大の欠点でありまた最大の強みでもあるっていうか。
見た目と行動はほんと老害オッサンなんだよねあの人。いろいろオッサンらしいことやらかすし。でもやらかして怒られたらすぐに理解して行動を改める人なんだよほんとに。あんな熱血オッサンみたいな言動なのに、ほんとにすぐ理解して反省するのまじすごい。ただ彼は怒られるまで反省しない、できない。
凝り固まった田舎の名士の家に生まれてふんぞりかえって凝り固まった人生観をインストールしてしまった上に学習速度が遅いというのは学者としては致命的に使えないかもしれないけど、政治家としてはすごく長所になってる。だからこそ票田である老害オッサンたちの支持を集めることができるし、そこから学ぶ姿はアンチオッサンにも支持されるという政治家としてはものすごい利点になってる。
変化が遅いというのは一般大衆の支持を得るために必須スキルなので私も見習いたいんだけど、すごく難易度が高い。だから米山さんはちょっとありえないくらいいい人として私の尊敬ランキング上位にランクインしてる。
今回の買春も私としては、あぁ目に浮かぶわぁ。。やっちまったのねぇ…て感想だった。
ほんと、あの人すげぇいい人なんだよ。愚直にいい人。今回の買春も本人としては悪気は全くなかっただろうし真面目にお付き合いしてドキドキとかワクワクとかしてたんだろなぁ…でもたぶんちょいとキモかったんだろなぁ。ていうかたぶんすごくキモかったんじゃないかなぁ(ごめん)
ババアとしては、こういう勘違いしてるだけの素直なオッサンはお買い得物件ですよと主張しておきたい。勘違いオッサンは方法を知らないだけなので、話し方や振る舞い一つ一つを教えてあげれば自分好みの人に仕上がってくれます。教えるっていうかもう調教してやんよぐらいの勢いで。別に恋人にするほど本気で入れ込まなくても、ちょっと教えてあげるだけで素直になついてくれるので手駒が増えて便利。わりと信じられないくらい損得抜きで懐いてくれるから、こまめにライトに調教しておきましょう。
あと今回の件で思ったのが、パワハラセクハラといった犯罪行為は許容するくせに、複数の人と関係を持つとかセックスに金銭を絡めるとかいう個人の嗜好については許せないという気持ち悪い人っているんだなということです。
いいじゃんね別に他人に強要さえしなければ誰がどんなことしてたってさ。逆にどんなに正しいことでも他人に強要した時点で犯罪なのでそういうのはやめたほうがいいと思う。