雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

家族関係について話しても理解されないのは用語がズレているからかもしれないと思った

私がもしちゃんと現代に生まれていたら、たぶん私という育てにくい性質を持って生まれた子供をワンオペで育てる母親と仕事ばかりの父親、兄弟間で親の関心を奪い合う、というよくある問題になっていたのだと思う。その構造は私にとってもあながち的外れとは言い切れない。

でもなんか違う。なにかが全然違う。私の経てきた経験と他の多くの人の経験は何かが根本的に違う。

 

とか言うと自意識過剰乙って言われんだけど。

 

カウンセラーや精神科医に聞かれてその都度答えて、出てきた解釈がなんかめちゃくちゃしっくりこなくてあれこれ私がおかしいのか?という気持ちになる。あと友人知人と家族の話題になったときにも気軽にわっかるーと言われてすごい違和感がある。

まず、虐待されてましたって言う時に想定される加害者がだいたい両親とせいぜい兄弟ってところがすでにおかしい。なんで虐待という情報だけで「ご両親が」みたいなこと言い出すの子供を加害するのは両親だけだといつから錯覚していた。ていうかみんながみんな核家族という単位で暮らしていると思うなよ。核家族のワンオペだけが虐待の原因ではないんだ。

 

ということで、たぶん私の話は明治、いやむしろ明治以前の話からはじめなくてはいけないのだと思う。

 

 

あれは天子さまが東の都にお移りになつたころで御座いました

日ノ本の東の端、文明の開く音届かぬ山陰に獅噛みつくやふに暮す一族、それがわたくしの里で御座います

 

 

くらいね、やんなきゃいけない。

私がいた時点ですら文明開化してないような場所だったので記録なんか当然残ってない上に関係者ほとんど死んでて本家と完全に縁を切った私には調べられないことが多すぎるけど、まぁこれは記録ではなく私のナラティブなので別にいい。

 

あとそもそも「本家」て用語がすでに違和感があったりする。

家というのは江戸以降の武家とそれを模した明治民法において父系血統重視の長子相続のことを指すのだと思うけど、私の本家は一族の中で最も力が強い者がその代の当主というシステムになってたから奈良時代の連姓制に近い。明治では新しすぎて江戸ですらなくて武将をすっとばして奈良。さすがに守備範囲だわー…

あとうっかりなじみのある用語を使ってしまうと地元を特定されてしまいそうというのもある。特定されたからどうということもないけども。

 

そりゃぁ「家族」とか「自由」とか「権利」とか「福祉」とか、馴染むわけないし、私のための物語が無いというのも当然。むしろ柳田国男の研究とかのがよっぽど親和性が高いもの。

 

 

余裕があるときにちょっとづつ書いていけたらいいなと思います。

 

 

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