雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

正論でガン詰めしなければ状況が好転しないと信じる病

私自身も能力が高くて環境に恵まれた人なので、知らないうちに他人を追い詰めてしまうことがあるので、他人の振りみて我が振り治したい。

 

今回の増田バトル要約

  • 元増田「育児きついよもうやだよ子供むかつく」
  • 増田「きついのはお前の思い込み、よってお前はキチガイ

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増田みたいな他人に正論を吐くタイプに対して、いやがんばるとか関係なく物理的に無理じゃん、と理詰めでガン詰めで論破したことがある。何の根拠も無くがんばるとか心構えとか言うから腹が立って、おまえの言うふわっとした努力は人間の骨がチタンくらいの強度が無いと達成できないんだと実験結果を叩きつけた。その時のそいつの精神崩壊ぶりがすごくて、いい年したオッサンが「じゃあどうすればいいの」となんかもう恋人に振られて雨の中立ち尽くす映画の主人公みたいな顔してつぶやいて真っ白に燃え尽きて休職してしまったので悪いことをしたなと思ってる。

 

 責めても誰も救われない、追い詰められた状況では特に。

と、n=1の経験から私はそう思っている。疲れ切って悲鳴を上げている元増田をキチガイ認定する増田はそうではないのだろうか。追い詰められて窮鼠猫噛むような状態で正論を吐かれてそれで立ち直れると信じているのだろうか。

増田はいついかなる状況でも正論をぶつけられたら絶対に従うのか。餓死寸前でも他人の食料を奪わないと言い切れるのか。もしかしたら増田は餓死寸前でもレジ割り込みすらしないかもしれないけれど、増田以外の人は餓死するくらいだったら他人の肉を食うということすら知らないのか。いったいどういう育ち方をしたんだ。元増田が増田のきつい言葉を聞いてさらに追い詰められて子供にきつくあたっても増田はキチガイだと責め続けて、そうやって虐待死するまで責め立てるのか。

 

と思いながら増田をもう一度読み返して、もしかしたら増田と増田に賛同する人は責めなければ何も変わらない、優しい言葉は状況を悪化させると思っているのでは、と思った。

元増田の大変さに共感すると元増田が増長してさらに認知の歪みが進む、みたいな。「元増田大変だねわかるよ子供にむかつくことあるよね」と言ったら元増田が「そうか私は大変なんだだから子供にむかついていいしもっと子供を怒っていいんだだってネットでそう言われたもの」みたいな感じでどんどん子供にきつく当たる、みたいな。

鬱病大変だよね休んでいいんだよ」と言ったら「そうかじゃあ休もう仕事しないで面倒なことは全部他人に押し付けて楽して生きよう」とか思って一生遊んで暮らす、みたいな。

「学校大変だよね無理して学校行かなくていいんだよ」と言ったら「そうかじゃあ学校行かずに勉強もせずに足し算引き算すら学ばず生きよう」みたいな。

 

甘やかしたら調子に乗ってどんどん悪くなるんだから厳しくするしかないんだ、たとえ厳しくすることでさらに追い詰められるにしても甘やかすよりはずっといい、みたいな。

もう人間っていうか生物全般に対する信頼感からしてズレがあるのかもしれない。

 

私の場合、生きているという状態に素朴で根本的な信頼感があって、とことんまで甘やかして体力が回復すればあとは勝手に動き出すだろ、と思っている。鬱病に必要なのは休息で、十分休息したら放っておいても少しずつ動きだす。冬が過ぎれば勝手に春が来るので、冬なのに無理して薄着をするほど馬鹿なことは無い。

多分ひたすらがんばれしか言わない人というのは、悪化の底をついた経験がないのではないだろうか。底なしの沼であれば気力体力が尽きようと死にそうだろうと足掻くしかない。足掻くのをやめればあとは沈むしかない。多分彼らはそんな地獄に生きている。

 

 

彼らは心も体も粉々になりすぎて物理的に動けない状況になったことが無い幸せな人であると同時に、粉々になった状態で休息して自然回復したことのない不幸な人でもある。

とりあえずいっぺん1週間くらい休暇をとってひたすら寝たりしたらどうでしょうかね。人間80時間くらい寝るとさすがに起きたくなるから。