雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

昔、痴漢に狙われてた時に編み出した対処法

痴漢行為をする加害者の手を安全ピンで刺すのは正当防衛となるのか?みたいなのが話題になっているようです。

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とりあえず、わざとだったり冤罪だったりしなければ普通に正当防衛っぽい。

 

冤罪だったらどうするんだ男性様が傷ついたさべつぅぅぅ

とか言う人もいるみたいですが、下着に手を突っ込んでくるようなケースでどうやって間違えんだよ…

そもそも、痴漢ですと声を上げたら乗客全員一丸となって全力で告発者保護を、という流れになれば女の子がたった一人で性器に指をつっこんでくる加害者と安全ピンごときで戦わなくて済むんだよどうしてそういう方向に行かないの。これは男性と女性のいがみ合いではなくて犯罪者と市民のいがみ合いのはずなのに。

そして、安全ピンは逆上されたり病気がうつったりするかもしれないリスクがあるからやめといたほうがいい、というのも広めていきたいところ。もちろん告発者保護とセットで。

 とりあえずババアとしてはせめてこういうアプリを使っています。いつでもババアに助けを求めておくれ…全力できょろきょろするから……

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でも同時に、痴漢されたら反撃はもちろん声なんてあげられなくてアプリも使えなくて、安全ピンで刺すくらいが限界、というのも、私は分からないでもない。

いきなり凶器を使いだす、というのは、取っ組み合いの喧嘩をしたりしながら健康で健全にお育ちになった男性には理解できないかもしれません。

まずはメンチ斬り合ってどつきあってそれでも解決しなかったら軽くジャブ、最後の手段として殴り合い、凶器を使うのはヤクザだけ、というのが世界各国チンピラの常識ですから。犬のケンカと同じです。社会性を育てられた動物が殺し合いをするのは動物園など特殊な閉鎖空間のみで、自然界では縄張り争いで殺し合いすることはごく稀です。

 

でも隔離されて他人との付き合い方を学べなかった動物は力加減が分からず、威嚇なしに突然喉笛に噛みついたりします。

たぶん多くの女性はそんな感じで、『男性的』な非言語コミュニケーションの経験が少ないために声を上げるとか睨み付けて威嚇するとかいう段階をすっ飛ばしていきなり安全ピンという的外れな凶器に行きついてしまうし、その場馴れしていない感が危なっかしいのだと思います。

 

私は男装も女装もするのですが、女装しているときはキモチップ系の気持ち悪さによく出会って女であることがとことん嫌になります。でも、男装してこきたないオッサンになっているときはキモチップには出会わないけど威嚇はされます。男同士は通行人と目が合うと、とりあえず威嚇します。なんなら唸ります。唸るの。まじで。動物かよww

そこで私が女性のコードに則った行動、目を逸らしてオドオドモジモジするとか、きょとんとして見つめ返すとかすると、私は女性と認識され、とたんに女性扱いされるようになる。この場合の女性扱いはレディとかでは全くなく、キモババアを路傍の石のように無視する扱いです。

でもそこで男性のコードに則った行動、睨み返すとか唸るとかすると男性と認識され、パーソナルスペースがぐっと近くなります。具体的には満員電車で遠慮なくがつがつぶつかったり足を踏まれたりしてその都度威嚇しあって負けたほうが勝った方に場所を譲るというニワトリの序列みたいなゲームに巻き込まれる。

 

などと書くと「自分は男だけど男同士はそんなことしない」とか言われるんですよ…

 

おそらく大概の人は男性同士、女性同士がどのような目線で見ているか知る機会が一生ありません。男性なら男性同士と男女、女性なら女性同士と男女の二つの組み合わせしか知らないのでそれが当たり前だと思っていますが、実際性別をスイッチしてみると見えている世界が全く変わります。

でも「パス度が高くてかつそこらへんに遍在するキモババアやキモオヤジに見える」という異性装をする人はとても少なくて、異性のコミュニティについて知っている人は少ない。

 

 

で、まぁ私のn=1なのですが、女性は肉体言語に非常に疎いです。とくに痴漢に合いやすい女性は。駅で止まるたびに周りを見回して一人一人の顔をじっくり眺める(別ににらむ必要は無くて、眺めるだけでいい)と痴漢にあう確率が激減するのですが、怖くてそんなことできないという女の子がとても多い。

なのでとりあえずフルコン空手とか習うといいです。強くなるとか以前に攻撃的に他人の体に触るという経験を積むといい。そうすると他人の間合いとか、相手がどれくらい強いかとかが分かるようになります。

また、女性は力が弱いから男性に勝てないという言説がまかり通っていますが、あれは本気の命のやりとりをしたことがないボウヤの戯言です。ケンカはその時点で総合的に強いほうが勝ちます。筋力や場数は確かに有利ですが、腕力よりも「自分はこいつに暴力をふるうだけの正当性がある」と思いこめる社会性のほうがよほど重要で、社会が男性に女性への暴力の免罪符を与えているから男性は女性をためらいなく殴れるだけ。ケンカでは物理ではなくコネと根回しが勝敗を決します。

 

そして大声を出す練習もするとかなりいい。

多くの女性は大声で威嚇する経験をすることが皆無です。できれば防音室を借りて音量を計りながら罵詈雑言の限りをつくすといいですが、とりあえずカラオケで汚い言葉のロックを全力で歌うとかでもいい。とにかく威嚇の声を練習します。その際、男性のような野太い声を目指す必要はありません。女性の全力の高音での威嚇はそこらへんのサイレンよりよほど危機感をあおります。キャーでもキーでもなんでもいいので黒板をひっかいた音を5千兆倍したような異音を出せるようにしておくといいです。

やってみると分かると思うのですが、大声を出すためには姿勢が重要です。遠くまで響く大音量を作るためには、丹田てきなものを練る的な、なんかそういう宮本武蔵的な感じの姿勢に自然になります。

 

で、やっと本題なのですが、このいつでも大声を出せるぞという姿勢が痴漢撃退にわりと効きます。

 

男性は肉体攻撃言語に長けています。そしておそらく、肉体言語を発しない生物を生物として認識できない。殴るとか蹴るとか想像したことのないオンナノコは彼らにとってダッチワイフにしか見えないので平気で棄損してくる。よく「男はいつまでも子供だから女性は優しく諭してやって」みたいなのは多分そういう意味。ブタに論語を説いても意味が無くて、ブタにはブタに分かる肉体言語で上下関係を叩きこんでやらねばなりません。

女性としては、大声が出せるとか殴りあうことに慣れるとか、ただの精神論にしか思えないのですが、それらは男性が唯一理解できる言語です。

 

なので威嚇の大音量を発生させることができる、殴られたら受け身をとって殴り返すことができる、という体を作るのが効果的です。実際に殴る必要はありません。もし殴らざるをえないような状況になりそうだったら全力で逃げたほうがいいです。男性だって別に毎日殴り合いをしているわけではないしむしろ小学校以来殴り合いなんてしたことがないモヤシがほとんどです。ただ威嚇ができればそれでいい。

 

 

前回、自他の境界が曖昧だから性犯罪などに走るという構造について考えたのですが、たぶん男性と女性の使っている非言語コミュニケ―ションの種類の違いがあるのが男性が女性をモノ扱いする事件の一因になっているのではないかと思います。