雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

共謀罪が衆院委可決された

共謀罪強行採決された件。

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まじでやりやがった…

これでもまだ自民党支持する人の脳内はいったいどうなっているのだろう。と思ってちょっとだけ検索してみた。その結果きもちわるいページがざくざくヒットした。なにこれきもい。頭おかしい。同じ人間と思えない。

だけど彼らの中では彼らの主張が正義で、私の正義と彼らの正義は等しく重みを持つ。彼らをキチガイ扱いしていたって何も始まらない。てことで我々リベラルw勢は、共謀罪に賛成する人がいっぱいいて今でも自民は支持率をさほど落としていないという事実を認めたうえで今後どのように振舞うかを考えなくてはいけないのだろう。

 

ていうかまず、「リベラル派は保守派を馬鹿にしてマトモに話を聞かない」みたいな言説ね。あれすごい馬鹿だよね。そういうこと言ってる時点で発言者が馬鹿であることが露呈されるよね、IQ低い馬鹿相手にまじめにとりあう必要ないよね。てなるんだけど、それって構造主義以降の学問に触れている人であれば呼吸と同じくらいあたりまえな前提なんだけど、いまだにモダンに留まっている低学歴な人にとっては単純に見下されて馬鹿にされているとしか思えない言説だってのがまずすごく大きな壁になってる。

 

結局共謀罪に反対するリベラルな人は『理解不能の他者』という存在を認めている、あるいは認めようと努力している。そして『自分にとっての正義』は『他者にとっての不条理』であり逆も真であることを知っている。先ほど私が書いた「なにこれきもい。頭おかしい。同じ人間と思えない。」というのをリベラルな文脈で解釈すれば「他者は私にとって理解不能の存在でありまた逆も真である」という前提を提示しているだけだ。私は彼らを同じ人間と思えないし、彼らは私を同じ人間と思えないのだろう。お互いにあまりに違う前提を持っている、そのことを認識した上でやっと歩み寄りをはじめることができる。

そんなん、あたりまえじゃん。超ふつうじゃん。

「なにこれきもい。頭おかしい。同じ人間と思えない。」てのは歩み寄りのための希望の言葉じゃん。他者に対する最大限の尊重じゃん。

てのが、リベラルな前提。「息しないと窒息死するよね」「怪我したら痛いよね」レベルで当たり前すぎて自覚すらしていないくらい当たり前な前提。だからリベラルは気楽に他人を否定する。だって否定=尊重だから。

 

だけど「私の正義は世界の正義だ」という天動説的な世界観を持っている人にとって「なにこれきもい。頭おかしい。同じ人間と思えない。」というのは他者を同じ人間として認めない、相手の人権を否定する拒絶の言葉に聞こえるのだろう。たぶん。いやほんとよくわかんないんだけど。

 

この気持ち悪さをリベラルでアカデミックに説明した人は古今東西いっぱいいる。フーコーとか吉本とかパスカルとか荘子とか。だけど頭の悪い人にも理解できるように説明した人はいない。だから彼らはヒットラーやトランプや安部みたいな、すかすかの頭でも理解できることを大声で主張する人を信じてしまう。現状の政治は頭の悪い人がとんでもない方向にいかないように大衆に適切な物語を与えるのことを怠った知識階級の怠慢でもある。

 

 

共謀罪自民党改憲草案に反対するだけでは、今の流れは変わらない。

多層化する世界を認識できない残念な脳みその人達が何を考え、何をどう捉えているのかを理解し、彼らと共存する道を模索することで有効な道が見えてくると思いたい。