雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

解離と統合失調症の違いについて個人的な考えと感覚

最近他人の悪口ばっか書いててさすがに飽きてきたので違う話題。

 

最近仕事がめんどいなと思ってふと気づいたら温泉旅館にいたhedgehogxですこんばんは。なんでだよ仕事どうしたよ…まじ覚えねぇよどこだよここ。ごはんうめぇ。

 

私は自分のことを解離、あるいは解離性パーソナリティ、と表現するのが一番しっくりくるんだけど、この解離とか解離性同一性障害(いわゆる多重人格)とかは最近わりと流行の病名らしくて悪いイメージがつきつつある統合失調症に代わって乱発される傾向があるっぽい気がしてる。ていうかむしろ解離を理解してるドクター超少ない。統合失調症もめちゃくちゃ難しい概念だけど解離はさらに難しい。なまじビリーミリガン的な一見わかりやすいアイコンがあるからそこで思考停止してしまう人が多い。

また、病名の定義も混乱しているので、解離っぽい行動は原因が何であれ解離という病名になることもあります。発達障害由来の解離なんていう知性のかけらもない病名が横行していたりします。医学の中世感はんぱねぇ。

むしろ解離は「強いショックを受けたら起こる」とか説明されていて、たしかにその通りなんだけど強いショックを受けたら全員が解離になるわけではなくて落ち込む(鬱)怒り狂う(双極性)抑圧する(統合失調症)など様々な反応が可能な中であえて解離を選ぶというのはすでに解離に適応する素地があったからです。精神医学はそのあたりの研究をはよ。

なので今回は病態としての解離ではなく、原因としての解離、本態性解離、解離性パーソナリティというものを「解離」と定義して話を進めます。

 

解離の原因とかについて個人的な考え

なので今回は解離の定義について私の個人的な考えを書きます。

ネットの匿名の意見なんであんま本気にしないでください。

 

統合失調症と解離の区別

さて今回私は気づいたら温泉旅館にいておいしくご飯を食べていたわけです。本人の意識が途切れている間に本人の想定外の行動をする、いわゆる遁走をかましました。夢遊病とか言うと分かりやすいかもしれません。魚うめぇ。解離の状態の人は、気づいたら自傷していたとか気づいたら他人を殴ってたとかそういうヤバいことを無意識のうちにやってしまうケースもあります。私も昔は気づいたら血まみれとか気づいたら知らない人のベットで寝てるとか日常茶飯事でした。地酒うめぇ。

一般的な解釈では、そして多くの医学書では、このような解離は抑圧された欲求が反乱を起こした状態、と説明されます。

私はつまんない仕事に嫌気がさして温泉いきたいと思った、でも温泉に行ってはいけないと考え欲求を抑圧した、だがその欲求は無意識の中で強く育ち、意識が途切れた瞬間に欲求を行動に移した、みたいなルート。

 

でも私はこの、抑圧した欲求の発露としての解離という存在に疑問を持っています。本人にも自覚できない欲求の発露という状態にはすでに統合失調症という病名がつけられているので、それは統合失調症と名付けられるべきではないでしょうか。

 統合失調症の定義も混乱していて、現在ではなんだかわからんが理解不能なヤバいことをやる奴という大変いいかげんな定義で運用されています。たぶんそれが定義だと思っているドクターも多いでしょう。DMSの弊害です。ですが薬至上主義の現代ではぶっちゃけ薬が効きゃ病名なんてなんでもいいのです。ですが本来的に統合失調症は深すぎて理解不能になってしまった抑圧です。

 

たとえば、万引きした子供がいるとします。

万引きは悪という強い規制を振り切って盗んでしまった、多くの人はそこに規制を破るに足る理由があると考えます。

たとえば毒親育ちでコミュニケーションに難を抱えて人間関係に悩み彼女に振られて先生に怒られて万引きを決行した、みたいな。満面の笑顔で特に理由もなく人を殺したなんて怖すぎるから、苦悩の末に殺人をしたのだと思いたい。

 

解離の万引き行為の場合、万引きに理由はない、と私は考えます。解離の問題行動を追及するのは問題を悪化させるだけです。どんなにひどい行為でも、自傷他害自殺でも、動機が解離であればそこに理由はありません。

目の前に欲しいものがあった、それを手に取った。それだけが理由です。

 

私流、解離の定義

解離性パーソナリティとは、世界と自分との繋がりを感じる能力が弱いこと、と考えてみるといろいろとすっきりします。

視覚や聴覚といった感覚器は正常なのに、それらの外部情報を受容する優先順位が低い。つまり自分の周りで起こっていることは彼らにとって無視できるくらい些細なことです。怒鳴られてうるさいとかタバコの火を押し付けられて痛いといった普通なら無視できないような強い刺激でも、彼らは無視して自分の世界に没頭できてしまいます。火渡りをする高僧レベルに深いトランス状態に簡単に入れてしまうという言い方もできるかもしれません。

 

もともと解離性パーソナリティの人が強いストレスにさらされると、トランス状態に入って世間の常識に外れたことをしてしまう、と考えてみたらいかがでしょう。

幼児のころは意識がうすらぼんやりしているから、いわば全員が解離の状態です。その時期に強い刺激を受けてしまって解離が継続してしまったという後天性解離も多いのではないかと考えれば、幼児期に虐待を受けると解離になるというのも理解できます。ただしその場合は幼児期に受けたストレスを抑圧することで生じる解離っぽい行動なのでこれは私の定義では解離likeな統合失調症、ということができます。

 

つまり何が言いたいかというと

解離=強力な抑圧、と考えてしまうと、どこかに抑圧があるはずだと思って犯人捜しをしてしまいます。マトモな人が異常な行動をするのは必ず原因がある、よって解離の人にも絶対に理由があるはずだ、と。

ドクターもナースもカウンセラーもみな、「どうして死のうとしたの理由があるんでしょうほんとうはつらいんでしょうあなたは死にたくないんでしょうもう大丈夫よつらかったわね泣いていいのよ」みたいなことを言いやがります。

でも、解離の行動に理由はないのです。そこにカッターがあり私の手首があったそしてうっすらぼんやりと行動への訴求があった、自殺未遂の原因はその三つだけ。ほんとに理由はないし、何をひっくりかえされてもそれは理由ではありません。

そこにカッターがあり私の手首がある。むしろ世界にはカッターと手首しかない。その他の、痛みとか生存本能とか感情とか世間体とかそういうもの全てが欠落してしまった、世界が欠落する理由もきっかけもなにもなく、ただ虚無の中にカッターと手首が存在している。

行動への訴求、というのも死にたいとかそんな具体的なものではなくて「なにかやってみたい」くらいのぼんやりとしたものです。何もない、目も耳も手足も感じられない退屈な虚無の中にカッターと手首だけがあったからその二つを使ってなにかやってみたいと思った、あえて理由を求めるとするならそれが理由。

 

それが解離の、というのは主語が大きすぎるので言い換えると、私の世界です。

 

つまり何が言いたいかというと(二回目)

理由とか求めんのやめてうざい。理由ないからほんとないから。おいしいごはんたべたいなーくらいしかないから。

理由を求めるなら、なぜ行動したかではなくてなぜ解離になったかのほうなんで。そっち考えたほうがいい。ほんとまじうざい。あとハモうめぇ。ちょっと早いけどうめぇ。温泉のご飯最高。

で、解離になっちゃった原因は強いストレスとかそういう普通の人の発想やめよう。解離は脳の特性なだけなんで。デスクワーク多いと目がかすむ、みたいな物理的なあれなんで。

 

追記

だいたい書きたいこと書いて満足したんだけど、この駄文を解離で悩んでる人が読む可能性もあるんだなと思ったので一応自分流解離状態の治し方書いておく。

脳が情報をシャットダウンする特性を持つタイプの人は、意識して正常な情報を入力するといい気がする。視覚や聴覚は情報過多になりやすいので、ゲームやテレビはまず消す。そして過少になりやすい触覚刺激を入力。雑に痛みとかではなくて、ふわふわの毛布とかお気に入りのライナスの毛布とか、動物モフるとか、おいしいごはんとか、広いお風呂とか。自然の中で目をつぶって耳を澄ませてみるとか、地面や木を触ってみるとか。脳の外側にも世界が広がっているということを穏やかに入力する。

ということで温泉は正義。

 でも一生温泉で暮らすのは飽きるので、自分で温泉並の安全空間を作れるようにちょっとずつ訓練してくのがいいと思う。ごはんつくるとか、ふとんほすとか。自我を内側に保てないパーソナリティなんだから、外界に自分でコントロールできる自分だけの空間、つまり自我を外付けする。PCのメモリみたいに増設。

ふとんほす余裕すらないときには私の場合拳を握るとかわりとやってた。拳の内側の小さい空間だけは私のもの、みたいなおまじない。

 

 

 

そう考えると解離と呼ばれる状態の多くが嘘くさい、演技っぽい、なんか見ててイライラする、というのに納得がいきます。解離likeな統合失調症は結局統合失調症なので、抑圧された欲求が透けて見えます。そうすると多くの人は患者の欲求に逆転移してしまいイライラする、という仕組みだと考えてみることができます。

プロであれば統合失調症やアル中への逆転移には注意しているかもしれませんが解離に対しては無防備なのでイライラをモロにくらってしまうのではないでしょうか。

そういうタイプの人はそれはそれで 寛解への道筋があると思うんで気力があるときにまた書くかも。