雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

アスペルガーとは何なのかを懲りずに考えてみる試み

精神科医療の病名は「おなかいたい病」とか「足の裏かゆい病」みたいな自覚症状で分類するので盲腸も胃がんも消化不良も同じ病名になってしまうという中世レベルの非科学っぷりです。だからアスペルガーも「空気読めない病」であって複数の原因のゴミ溜めみたいになってる気がする。

 

このまとめ画像みて思ったことです。

【画像】発達障害に仕事を教えるイラストが話題に。これどっちが悪いんだ?:アニゲー速報

 

ここに発達障害あるある事例が3つ挙げられているのですが、この3つはすべて原因と対処法が違う別の障害ではないか?と思いました。

 

以下画像は引用です。

 

 

ケース1 感情の転移を理解しない

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「クリームをどれくらい塗るか」はクリームの原価とかパンの運搬方法とかそういうのを理解すれば算出できる。でも『普通に考えて』の『普通』は上司の頭の中にしか存在しない基準なので、私には分からない。

 

 

私が狭い経験の中から勝手に考えたアスペルガーの定義というのは、感情や情動のメタ認知がめっちゃうまい人なのかもしれません。

あいつの行動が気に食わない、と思ったとして、じゃあなんで自分はそんな気持ちになっているのかどうすれば満足できるのかを瞬時に考えられるタイプ。だから他人に八つ当たりするとか言外の意味を含ませるとかが理解できない。

「荷物が重くて大変」という自分の感情を自覚して、じゃあどうすれば大変でなくなるか、台車を使うか荷物を捨ててくかあるいは隣の人に持ってもらうかなど複数の方法を検討し結果として「荷物を持ってほしい」と口に出せるタイプ。

逆に、私の荷物が重い→隣の奴が持つべきそれ以外の選択肢は無い、と無自覚に思ってしまう思考様式が理解できないから、自分の思考を客観視できないタイプとは相性が悪い。

ただしこれはどちらが障害かという問題でもあります。『ふつう』とか『あたりまえ』とか言って自分の意見をさも全体の意見のように誤認するほうがなんかビョーキっぽいし、対処法としては自分の発達障害をどうにかするよりもビョーキの人をあしらう方法を学んだ方がいいと思う。

 

 

ケース2 単純に脳のキャパの問題

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これは単純に知的障害の症状では…

複数のタスクを同時進行でこなすというのは案外高度な仕事なので、知的な能力が足りないと厳しい。でも知能が低いというのは一つの仕事だけしかできない、ずっと集中できるという利点にもなりうるので、知的障害の人は自分の能力に合った仕事をみつけると普通の人には到底マネできないスピードと精度を出すこともあります。まぁそういう単純作業はコンピュータの発展でどんどん減っているわけですが。

 

 

ケース3 感情の転移

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そんでこれです。

「洗い物は順番に洗う」というマイルールを自覚できず押し付けてしまっている。

これはケース1の『感情の転移を理解しない』の真逆じゃん!ということを主張したい。

私が勝手に規定しているアスペルガーだったら、洗い物をどのような順番で洗うかを全力で考え続けていると思う。ていうか私はそうしてる。食器を使う順番とか食器の形状とか乾く速さとか様々な条件を入力したうえで現時点で最高の洗い方をする。情報が足りなくてミスることもあるけど、そうしたらまた新しい情報を入力しなおす。だから「これが『普通』で『あたりまえ』で唯一絶対のルールだ!」みたいなのに対応できない。

 

なんか、定型vs発達障害の戦いって、実は似た者同士なんじゃね?

自分のマイルールを押し付けたい人同士が争ってるような気がする。

なにそれうざ!

 

ただ、最近話題のネトウヨとかこみん☆てるんとか陰謀脳とかそういうのも自分ルールを押し付けることしかできないビョーキの人なんだと思ってみると、こういうビョーキの人にとっても安心安全に過ごしていただく環境を提供するにはどうすればいいのだろうというのはちゃんと考えないといけないのだろう。めんどいけど。