雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

追記を読んで少々反省して思ったこと

前回の記事ではこの増田を読んで、ついかっとなってしまった。

anond.hatelabo.jp

 

だってなんかあまりにおまおれで…あれいつ私増田の会社に就職したっけ?みたいな。。。

 

概要

  • 増田が増田に「職場の新人のFBを検索したら女装趣味をみつけてしまった。新人にアドバイスしたい」という趣旨の増田を投稿
  • ほっとけ、よけいなお世話、他人の趣味に口出しするなボケ、的な反応が集まる
  • 増田氏、追記で「新人君が女装趣味なことではなく、女装というデリケートな話題を実名FBで公開することの意味を理解していない無知っぽいところにはらはらした」と記載

 

わぁぁ…なんだろうこの既視感。

知ってるこういうのめっちゃ知ってるいっぱい見てきて他人事な気がしない。なのでこの件について私は私のn=1を書きたいと思う。実際の増田さんや新人君がどういう人なのか、ではなくて、私が増田の投稿を見てどう判断したか、その判断基準になった出来事を含めて書きたい。薄く凹んだ気持ちを吐き出したい。

 

増田のすごいところと増田への感謝

たぶん増田も別に悪い人ではないし、むしろこれだけ揶揄られても冷静でいられる増田は人間で来てるし、増田のアドバイスも時には有効な場面もあると思う。

追記を読んで皮肉とかではなくほんとに増田すげぇと思ったんだけど、増田ははじめ「パス度の低い女装はマジョリティに許容されない」的なことを書いていて、でもその後いろいろ指摘されて

「美しくある」ことが義務でもなんでもないのと同様に、「パス度が高い状態でいる」ことも義務でもなんでもないですね。

と書いている。すげぇ。あの罵詈雑言の中からちゃんとマトモな言葉をひろいあげあまつさえそれに対応までしてる。

増田はたぶんアドバイスをもらったらそれを健全に活用できる健全な人なんだろうなと思った。ありがとう。そんな柔軟なマジョリティがいてくれることは私にとっても少し救いになりました。

 

ただ、私には増田の健全さがまぶしくて。。。

きっと日のあたる道を歩いてきた増田は怒涛のクソバイスで殺されそうになったこととかないんだろうなみたいな気持ち。でも世の中には増田みたいな健全な人たちばっかりではなくて、アドバイスを過剰に警戒せざるを得ない人たちも結構いて、そういう人にとってプライベートに土足で踏み込むようなそぶりは、悪いけどほんとにきついのです。

 

もしかしたら新人君はネットリテラシーが全くない若造で、実名FBは全世界に公開されているということを知らないのかもしれないし、マイノリティに対する悪意を受けたことがないから無防備に公開しているのかもしれない。もしそうだったら私だって新人君のことが心配でしょうがないし頼まれてもいないのにアドバイスしたくなる。

 

増田が見落としていそうなところ

ただ一方で、新人君が無知で無防備だと判断するのはちょっとマイノリティの人生をナメすぎなんじゃないかとも思う。

ここは私の生存バイアスが多分に入った偏見なのかもしれないけど、新人君がこれまで一度も世間の偏見にぶちあたったことが無いなんてことは多分ありえないような気がする。新人君が全寮制の寄宿舎出身だとかの純粋培養でない限り、マイノリティは普通に生活しているだけで身の危険を感じる場面がある。しかも新人君は異性装をするという具体的な行動に踏み切っているわけで、街中で女装したら奇異な目で見られることもあるし、実名FBでそれを掲載したら荒らしの一つだって来るでしょう。それらすべてを華麗に回避してこれたとは思えない。

多分ここが一つ、私と増田の見解の違いでありましょう。

かぼちゃの馬車とかねずみ講とかに引っかかる人がいっぱいいるんだから、私の想像を絶する世間知らずは私が知らないだけで、結構多いのかもしれない。だとしたら増田のアドバイスは多少は有効なのかもしれない。本当のところは新人君に直接確認しない限り分からない。

 

ただ、無知で無垢な若造に見られてさんざん無意味なアドバイスをされてきた私としてはやっぱりウゼー!!!という気持ちが先立ってしまいます。外見がどんだけ無知で無垢で低能に見えても中身はそうだとは限らねーよ。おまえは俺の何を知っている。なぜ外見だけで私が何も知らないと判断できるんだ神にでもなった気持ちか恥を知れ。て気持ちになる。

あと増田さんがどうなのかは知らないけど、こちらが求めてもいないアドバイスしてきた奴って結構な確立で自分の思い通りにならないと機嫌を損ねる。私の実体験では、「女装するならもっと化粧がうまくなった方がいいよ、化粧の方法を教えてあげる」とすり寄ってくる奴らは皆、私の化粧が一向うまくならないからといっていらだちはじめる。私としては彼らの押し付けてくる化粧があまりに時代遅れのおかめのお面みたいなものなのでとてもじゃないけど受け入れられないとか、下手に化粧すると痴漢や暴漢に合うからできないとか、それなりに理由があるのだけどそんなことお構いなしに彼らは怒り出す。そしてそんなことする低能は平気で仕事に私情を入れるから、仕事にも支障が出てくる。

あーもう思い出しただけでもむかついてくるわ。

 

マイノリティはマイノリティであるというだけで、頼んでもいないのに日々迷惑なクソバイスに足を引っ張られる体験をしています。

だから増田さんにそんなクソバイスの意志がなくても、相手の新人君がクソバイスを警戒する可能性は考慮に入れておいたほうがいいと思います。

 

増田に言いたいこと

あともう一つ、増田は冒頭で新人君の容姿をこれでもかとこきおろしています。

新人君の女装はクオリティが低すぎた。

どう見ても、キモ男が女装しているようにしか見えない。

似合ってなさすぎて、見たら反射的に99%ぐらいの人間が気持ち悪いと思うような画像だった。

新人君が中性的な顔立ちで、化粧も上手ければ良かったのだろうけれど、現実はそんなに甘くはない。

彼はとても男性的な顔立ちで、化粧もドがつくほど下手くそだった。

 まぁ、一般人さんにとってはね、そんなもんかもしれないけどね…案外需要があるのよ似合ってない女装って。新人君が似合ってない女装業界の人なのかどうかはわからんけど。

その後、

新人君が「すごく真面目そうで、悪い人間と関わったことがなさそう」なタイプだから心配しているのです。

新人君をブサイクブサイク強調しすぎましたが、表現が不適切でした。

ブサイクな上に、「極度に垢抜けていない」のです。

  

という追記で私は、あ、この増田生理的に無理、となりました。

心配しているという心情を表現するためにあれだけ平然と他人を罵倒するメンタリティが無理。愛情表現と罵倒を混同してる昭和の遺物ほんと無理。こんな自分の心情すら分析できず無自覚に他人を傷つける言葉を吐く増田に他人にアドバイスする能力があると思えない。

いやでも、指摘されて自分の心理を客観視できる増田はすごいと思うのです。そしてたぶん優しい人なのだとも思う。ただ、その親切を親切ととらえられる幸せな人ばかりじゃないのです。なんだろ、この増田、リスカ痕みたら「その傷リスカ?病院行った方がいいよいい精神科紹介してあげる」とか言いそうで怖い。

 

 

増田の本心

増田は新人君と仲良くなりたいだけじゃね?

だとしたら普通に仲良くなれば?なんでそこでアドバイスとかウザがらみとかに走るのかがちょっとよく分からない。あの心理はいったいなんなんだ。