雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

憎しみから抜け出す道筋を知らない人をどうするのか問題

わけもわからずその日を生き延びるのに精いっぱいだった時期には考える余地も無く全てを合理的に処理するしかなかったけど、最近余裕が出てきてからはせっかく人間として生まれたんだからなんでもかんでも最短距離で解決せずに分かりきった結末に向かって足掻くのもまた一興だと思うようになった。推理小説をあえて速読せずに一行づつ読むように、シェフを呼ばずに自分で食材を揃えて時間をかけて料理するように、人生には回り道があったほうがいい。

 

くらいのスタンスで、怒ったり笑ったりお気持ち表明したりしてみている。能率が悪ければ悪いほど趣味としては優秀なわけで、憎い相手に憎いと噛みつくにのは趣味としては相当コスパがいい。多分これは私の欠けすぎた情緒を育てるために必要なプロセスではあると思う。

 

でもたぶん、本当に本気で憎いとか嫌いとかいう気持ちをどうやって処理していいか分からずに憎しみをぶつけることしかできない人というのがいて、そういう人は私が気まぐれに地獄ごっこしている横で本気の地獄にいるのだろう。

なんかもう、嫌いな人に関わるのやめればいいのに。ていうかそれしか解決方法無いのに。もしかしたら最終的に和解できるかもしれないけど、和解の前に必ず絶縁を通らなくてはいけないんだからさっさと絶縁したほうがいいのに。親に愛されなかった云々というなら親を捨て、子が反抗するなら子を捨て、女に選ばれないなら女を捨てないと話にならない。

 

強い感情に飲み込まれそうになったときに信念や情念はまるで役にたたなくて、おいしいごはんだったり、相性のいいマッサージだったり、他人に髪を洗ってもらうと妙に気持ちいいだとか、ふかふかの布団の誘惑だとか、なんかそういう些細なものの積み重ねでしかないと思う。