■

かつて私は正しく気狂いだった。

各地で起こる災害も景気の悪化も国際情勢もテロも氷河期も悪夢の民主党政権とやらも、知ったのはごく最近になってから。
世間とは何ひとつ関係なく私は私だけに見えるものと戦っていて世界は正しく平穏で、全ては私の精神の中で起こっているのだと思っていればそれでよかった。

でもいつの間にか「カワイソウなキチガイの妄想」は「聡明な神のごときhedgehogx様のもたらす真実のお言葉」になっていて、でもそれでもまあしょうがないか、ってやっと最近受け入れたのにさー…私は私を信じてしまう少数のための神で在ろう、と思ったんだよ……すごいじゃん心広すぎじゃん………ほめて…ほめよ……？ちょっとくらいほめよ…………？？

なのになんなの今回のコロナ騒ぎ。
人命の前に目がくらんでトロッコで全員引き殺す人、延命すれば幸福に生きられると信じ込む人、あまねく訪れる死を受け入れられない人、自分のオトモダチのことしか考えられない人、彼らに居場所を奪われる子供、みんな実在してるんかよ……私の妄想の中から出てきちゃった………これ現実だったんか………精神科医のうそつき………………

一人が信じるのは狂気、1000人が信じれば信仰、10000人が信じたら？何か起きるの？革命？

ちょっと今精神をどこに持っていけばいいかわからない。
はーもーやだ。ちょっとマンガ一気よみでもしてこよ。