雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

モテる

引くほどモテるので、恋愛やセックスをよく知らない。一時期そういうものに興味があってそれらしいことをしてみたので表面上の経験はあることはあるけどたぶんこれはなんか違うやつだ。

酒の席では有志によるガードが結成され、夜の歓楽街で騒いでいる集団は私を見ると大人しくなり、出会いを主目的にしたバーに行っても私が入店した瞬間にその場にいる客が全員全年齢対象の話題に切り替える。もはや怪現象。我ながら誇大妄想的な何かなんじゃないかと思う。私によって来るセクシャルなものは壊滅的に空気が読めない最底辺インセルくらいで、あとはなんもしてないのに貢がせてください見返りはいりませんむしろ見返りが無いことが一番の喜びですとか土下座されるので愛やセックスが入り込む隙間がない。

そんなんが異性愛について考えようとか百万年早いな、と前回の記事を書いてから思った。世の中で言う恋愛とかセックスとかを知らなすぎる前提でもう一度考え直さないと。

 

それでそもそも、いわゆる恋愛脳っていう人種はこの世に存在するんですかね…?目が合ったらドキドキ、ずっとその人のことを考えてしまって、おつきあいしたくてチョコレートを手作りするみたいな感情というのはわりと普遍的なものなの?りぼんやなかよしの中だけのお約束表現じゃないの?

 

ずっとその人のことを考えてしまってその人のちょっとした言動に一喜一憂しちゃうんだったらそれは不健全な関係になってるからパワーバランスを見直したほうがいい。セクハラパワハラの温床になる。

目が合ったらドキドキってなんだ。心拍数が上がるってことか。それ大丈夫なのか。目を逸らしたらどんないやがらせしてくるか分からない嫌な奴ってことなのか。それとも不整脈?そもそも心拍は私の生理現象なのによくわからない他者に振り回されていることが不快。

あと女性の場合、自分のまんこに指を突っ込むことに抵抗がある人が相当数いるらしい。えぇぇ他人のちんこはつっこませるのに?男性の場合、自分のアナルに指を突っ込む人はほぼ皆無らしい。えぇぇ他人の穴にはつっこみたがるのに???自分がやられたくないことを他人に強いるの?あと自分の胸肉を揉んだりしないらしい。肌や髪を手入れするのはモテるためであったり世間体のためであったりで、自分で自分の肌や髪の触感を楽しむためではないらしい。

自分の体を自分の決断で商品として売るのは自分の物を自分で売るんだから全然いいと思うけど、そもそも自分の体の所有権が自分にあると思ってない感じ。自分の体をどうするのかの裁量は持ってないのに、自分の体を男や世間の満足する形に整える責任だけは負っている。なにそれブラック。大丈夫なのその心理状態。他人てのは思い通りにならないから他人なのであって、他人の評価だけを頼りに生きていくのはなかなかしんどい。悪い人に付け込まれることも多くなってしまう。ただちに異常とは言えないけど幸福になる確率はかなり低そうなので治せるなら直したほうがよさそう。

 

 

ついついマジョリティは多数がゆえに基準であり正常でマイノリティは少数がゆえに外れ値であり異常あるという前提から出発してしまう。でもヴィクトリア時代のようにマジョリティ全体が神経症という可能性は考える価値がある。

そう考えてみると現在のロマンティックラブイデオロギーであったり性志向は変えられない神話であったりも十分に強迫観念であると言うところまでは何十年も前から指摘されてきたけど、従来の研究ではその原因をジェンダーのみに求めすぎていたように思う。これはなにかもっと自己の尊厳にまつわる何かが大規模に棄損していて、その呪いの存在が国家と自己を同一視するナショナリズムであったり大日本帝国への回帰願望であったり中絶や別姓への反対といった他者の権利を奪おうとする心理であったりするのではないか。つまりインテリに馬鹿にされたと強く主張するトランプ支持者達が真に求めているものは自分自身の尊厳の回復なのでは。

なんて分析するのも気に食わないんだろうな豚は。