雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

はあちゅう氏は間違ったこと、ではなくて、間違いを認められない広告業界体質が問題。

はあちゅう氏がセクハラを告発した問題のおおまかなまとめ

  1. はあちゅう氏、電通時代の元上司の岸氏のセクハラをbuzzufeed上で告発
  2. 岸氏、謝罪してアカウントを閉じ以降無言を貫く
  3. はあちゅう氏、自身の過去の童貞に関する発言を批判される
  4. はあちゅう氏、童貞いじりは善意だからよいと主張
  5. よっぴー氏、はあちゅう氏を擁護
  6. はあちゅう氏、童貞に関する発言を謝罪
  7. はあちゅう氏、他人の個人メッセージを入手して改ざんして公開??(よくわからん)

てことでいいですか…?

なんだか内輪モメすぎてよくわからないんだけども、はあちゅうとかよっぴーとか誰よ。

 

この件に関しては先人たちがきれいにまとめていてくれる

tyoshiki.hatenadiary.com

kyoumoe.hatenablog.com

 

だけど、どうもこの話、はあちゅう氏やよっぴー氏といった広告業界の人と一般の人の感性がずれすぎてるのでかみ合ってないような気がする。

 

 

まず、よっぴー氏をはじめ、あちゅう氏を擁護している人はこの問題をセカンドレイプ問題だと思ってるっぽい??

たしかに、はあちゅう氏は被害者なのだから完全な被害者でなければいけないみたいな叩き方をしてる人もいるのかもしれない。

でもセカンドレイプしたい人は「キレイな顔してるから狙われて当然」とか「枕でのしあがったんだろ」とか言うんじゃない?せめて「過去に一度でもモラルのない発言をした人は他人を告発する権利は無い」と言うんじゃない?そういう発言は許しちゃいけないよね。もしはあちゅう氏がそういうことを言われているなら

一番先頭を走ってた彼女に矢が刺さってハリネズミみたいな姿になっているのを見て、誰が後に続くんだって思うわけです。

  ヨッピーのブログ

は正しいと思う。

そしてはあちゅう氏やよっぴー氏やブコメを見る限りそういう風に捕らえてる人は多いっぽい。

 

 

 

はあちゅう氏が批判されているのは「モラルのない発言をしたことを告発されたら否定したこと」でしょう。うっかりモラルのない発言をしたこと、ではなくて、やらかしたことを間違いだったと認めないことが問題。

山口準強姦罪事件の伊織氏に「シャツの第一ボタンをあけてるセクシーな格好をしてるから美人局」だの「男の前で泥酔するのは合意と同じ」とか言ってるクズと、今回はあちゅう氏の自己弁護発言に対して問題提起してる人は全く違うことを言ってる。

被害者であれば過去の加害を全てチャラにできる、というなら今回告発された岸氏だって「俺だってさらに上の上司にもっとすごいセクハラを受けてるから被害者」とか言い出したら無罪になるんですがそれでいいんですか?

ブコメでも「被害者は過去の発言全てが批判にさらされ謝罪を要求されるなら、今後告発する被害者は減る。よってはあちゅう氏を叩いてはいけない」とか言ってる人がいたけど、今回の話でそれを適応するなら、セクハラ告発すれば過去の万引きはチャラになるみたいなことになるよ。セクハラ野郎を捕まえるのと並行して、万引きは万引きでちゃんとごめんなさいもうしませんしないと。

 

 

うーんと、たぶん、よっぴー氏やはあちゅう氏は、他人の人間関係を他人がどうこう言うという行為を、なんかものすごく軽く考えているんだと思うんだ。シャツの第一ボタンをはずしていたとか、キレイな格好してたとか、そういうレベルで公共の福祉に抵触しない個人の自由だと思ってるっぽい。

「本人が堂々と公言している童貞(中略)をコミュニケーションネタとしていじることや下ネタとセクハラは違うと思うんですけどねー。明るく楽しく笑えるものが自粛になるのは嫌だな」

はあちゅう氏のツイートより

「(童貞という言葉を)差別意識なく使っていましたが ツイッターでご指摘を受けたように 童貞=社会的弱者という言葉のニュアンスがあること、また、そのように受け止めてしまう人が多いことに対しての意識がありませんでした」

はあちゅう氏の謝罪文より

 不特定多数に向けて人間関係パターンを指摘することが『明るく楽しく笑えること』とな。電通マンの常識こわい。

ただ、はあちゅう氏のやらかしてきたことが『明るく楽しく笑えること』だと本気で信じていたのなら、「このタイミングでそんなどうでもいいことで叩かんでもいいやろ」「被害者は潔白でなければという重圧がかかる」という批判も納得はできる。

いや知らんかったんならしょうがないよ。ミスは誰にでもある。でも今回のことで、他人の人間関係を揶揄してはいけないということを理解したでしょ?だったら今後は気をつけようね、でいいんだけど、なんか一文ひかっかかるところがある。

 

表現の自由や感受性・価値観の違いとは
受け止められない方がいることに気づかされました。

はあちゅう氏の謝罪文より

 いやね、なんで上からめせんなん。

これさ、『童貞いじりは愛であり表現の自由で私は悪くないけど、その自由を認められない人がいるから謝罪してやる』みたいな意味じゃない?違う?

童貞いじりは公共の福祉に反してるから自由として認められないという部分はちゃんと理解した?

はあちゅう氏やよっぴー氏が今回の件を理解しているかどうかは今後の彼らの活動によって判断されるのだろうけど、彼らのこれまでやらかしてきた経緯を鑑みるに、どうせ理解してないんだろうなと思ってしまうのは私だけだろうか。

 

 そして岸氏、はあちゅう氏、よっぴー氏、その他いろいろ、ここまでかたくなでわけのわからない主張をする人間を醸成する広告業界まじキチ。

はあちゅう氏がマトモなことを言ってたら単に岸氏を叩いて終わりになりそうだったのを、岸氏を削除すれば終わりではなくて何が岸氏やはあちゅう氏他をそこまで追い詰めたかを考えなければいけない、というわりと理想的な流れになったのすごくね。セカンドレイプ大国ジャップランドにしちゃ相当画期的。

 

つまりこの国で理論的な話をするためには日ごろから炎上商法で他人をdisりまくってればいいんだな。毒をもって毒を制すみたいなそんなノリなんだろうか。