この後に及んで安部氏を支持する人達の頭の中がどうなってるかわからん、と思っていたのだけどもしかして本当に「今はまだ起こっていないが将来起こる可能性のあること」を想像できない人達なのかなと思った。
私としては安部内閣が経済に及ぼした影響は評価しつつ、安保、共謀罪、道徳の教科書問題、教育勅語の肯定、などじわじわと国民の自由と主権を制限する方向に向かっていることを警戒している。なにも自民や安部氏が大嫌いだから跡形もなく抹消したいわけではなく一つの政権が過半数を占める状態を長期間維持することのデメリットを考えたときここらで対抗勢力をぶつけるべきではないかと考えている。
なんだけど、自民党が独裁国家へのレールを敷きつつあるということ自体を頑なに認めようとしない人がすごくたくさんいるみたい。
秘密保護法のときだって、安全保障条約の時だって、共謀罪だって、野党は大騒ぎしたけど実際はなにも変わってないじゃん。だれも逮捕されてないし殺されてない。なーんだ野党は大嘘つきだね!
みたいな。
もうこういう人達は自分が殺されるまで独裁の存在を認めないんだろうな…
てか、独裁って言葉を使っちゃうから反発されるのか。俺の考える独裁と安部氏の進める独裁は違うって。彼らは具体例を抽象化することができない。
まぁたしかにナチスドイツの独裁と現在日本が進もうとしている独裁化はちょっと違うよね。独裁、って言って馬鹿の一つ覚えみたいにナチスドイツを引き合いに出すのは現実的ではない、日本はナチスにならない、みたいなこと言ってる人がいるけどナチス以外にも独裁はいっぱいあってだな。
実際、仮にこのまま安部氏が支持され続け憲法に緊急事態条項が盛り込まれ発動したとしても、ナチスドイツのような(というかww2時代の各国のような)やたら国土を焼き尽くして敵国人を殺しまくるような独裁となるとは現時点では考えにくい。現在の独裁はもっとマイルドな、中国やエルドアンや一昔前のモンゴルやチベットみたいなことになると考えるのが現実的ではなかろうか。だがマイルドであっても殺される人の数が減るだけで国民全員が危険にさらされていることには変わりない。
そもそも戦時中だって日本は独裁国家ではなかっただから今後も独裁国家にはなり得ない。とかもね、じゃあなんで日本は戦争したんだよと。なんでじいちゃんは殺されてばあちゃんは餓死しなけりゃならなかったんだよと。
独裁ってのはヒットラーが永続的に絶対的な権力を持つことではなくて、絶対的な権力を持つことができるポジションができあがってさえいればそのポジションに座る人がコロコロ入れ替わったって構わないの。問題は絶対的な権力を与えられたポジションが存在するかどうかなの。安部氏はそのポジションを作ってるから危険なの。