LGBTは生産性がないから支援しなくていい、という発言が問題になっている自民党の杉田水脈氏。性被害者をバッシングしたりいろいろと問題の多い方のようです。
LGBTが気持ち悪いと思う内心の自由はあるし、LGBTに係わりたくないというのも別にありですけどもこの杉田氏は政治家でありながら子供を産めない女性は価値が無いから社会保障はいらないとか言っているのでアウトです。
そして今回、私としては「日本ちょっと成長したじゃん」と言いたい。
なんせ日本は中世ジャップランドなので、LGBTも障害者も女性も弱者もすべて人権なんかなくていいしそれで何か問題でも?保毛男を笑って何が悪い?という状況なわけで、そこでLGBT差別は良くないよねという論調になるのは日本スゲーじゃないですか情けないけども。
そして私がいろいろ考えさせられたのが、勝間和代さんがこの件に関して疑問を呈したことです。
勝間さんは自民党の熱心な信者さんです。
共謀罪?道徳義務化?国旗国歌法?教師の密告制度?働かせ放題??いいじゃんそんなの全然問題ないよだって儲かってるし。景気回復が何より優先。税金ガン上がりしてし賃金上がってないけどアベノミクス効果あるし。だって株価あがってるもの。戦争?ナチス?なにそれ大げさすぎww
てな方でも、ご自分に火の粉がかかるとさすがにこれはマズいと認識できるようで。
でもわりとちゃんといろいろ考えている勝間さんですら、自分に火の粉がかかるまで問題を認識できないのだなというのは肝に銘じておかないといけないのだと思います。
私は公務員の国歌斉唱が職務だという判例は大いに問題だと思っているのですが、それを「別に歌くらい歌えばいーじゃん」という認識の人がたぶんすごくたくさんいる。
そういう人は歌くらいなら空気読んで従うけど、戦争で人殺してこいみたいなヤバい命令には従わないという自信があるんでしょうかね?
私はユダヤ人を殺せとか特攻して死んで来いとか言われたときにちゃんと反対できる自信がありません。我が身かわいさで全体主義に屈する自身があります。だからこそ「歌くらい」のレベルで自由を保障し続ける態度を示す必要があると考えています。
でも、「歌くらい」がエスカレートする過程を想像できない人がたくさんいる。
彼らにとっての「歌くらい」は本当に「歌くらい」でしかないし、テロ防止法案は善良な市民には関係ないし、家族も国家も素朴な敬愛の対象でしかない。みえているものが違いすぎる。
なんかもう絶望的に想像力と記憶力と分析力が足りてない。
だから彼らに理解できるのは
てめーらの家に警察が押しかけてきて牢屋にぶち込んで殴り殺すぞゴルァ
くらい分かりやすく身の危険が迫った時でしかない。共産主義者が殺されても社会主義者が殺されても彼らには状況が理解できない。だからもうあきらめて、「彼らには理解できない」ということを理解しよう。足が無い人は走れない。知能が低い人には理解できない。じゃあその中でどう合意を形成しようか?という方向性でやってくしかないのではないでしょうか。