雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

医療費は人類のガン

公衆衛生であれば感染症がゼロになれば終了。治安維持であれば犯罪がゼロになれば終了。公共事業ならいろんな建物を作ったら終了。国防なら戦争が起きなければOK。

みたいに、税金の使い道というのはある程度ゴールが見える。

 

その中で医療費というのはかなり異質で、新しい治療法が発見されれば天井知らずに半病人が増え莫大な金が吸い取られる。でも大手術したってやっぱり病人は病人で、完全な健康体になれるわけでもなく障害を抱え苦しみながら生きていく。

なんかもう誰も得してないよねこれ。

 

トランプ政権になってからオバマケアが終了しちゃって子供の医療費が払えない母親のツイートというのがあって同情のコメントが大量に集まってたけどじゃあお前らの給料から天引きで治療費賄えよと。消費税増税くらいでがたがた言ってるくせになに言ってんの医療費は空気から練成してるとでも思ってるのか。

かわいい子供の写真つきで「医療費が払えないから死ねとこの子に言ってください」とか言ってるわけだけどそもそもそこまで育てちゃいけない子だったんだよ。生まれたらすぐに死ぬはずの子だったんだから殺してやれよ。

 

医療が発達していなかった時代なら「手を尽くしたけど死んでしまった」で済んだのに今では誰かが人殺しにならないと死ぬことすらできない。人は全員死ぬのに、死ぬたびに大騒ぎして誰かが傷つく。発達しすぎた医療は人を生かすものではなくて、人殺しを強要するものに成り果てている。

 

だけど2000年前に生まれたキリストは死ぬべき人を殺すという現代の罪について語ることはできない。我々は神の領域に踏み込んでしまったのだ。

てことで、じゃんじゃん産んで出来損ないだったらじゃんじゃん殺して次に期待すれば現代の問題の8割くらいは解決しそう。

 

 

 

リベラルは説明が雑すぎるんだと思った

昨日の記事で

告知から数年であっさりなくなってるってことは発見当時すでに手遅れだったわけで、その時点で標準治療したって余命1年がせいぜい余命3年に延びる程度で、しかもその余命は想像を絶する苦痛に満ちたものになる

 て書いたんだけど、我ながらなんて雑な文章だろうと思った。これは標準治療マンセーな人達と同じ頭脳レベルだと思われてもしょうがない。

こういう雑な発言と言うのはいろんな癌の人を見てきた経験に裏打ちされていて、雑な発言そのものではなくて様々な癌とその結末を見てきた経験を発信している。そしてこの雑な発言を聞いた人も各々の見てきた癌とその結末を想起した上で討論を行うという前提だ。

でもそれは互いに癌についてよく知っているという前提だからこそ成り立つのであって何も知らない素人さんにいきなりこんなのぶつけたらそりゃ誤解もするよね。癌は切らずに治すと主張してる近藤某氏と変わらない暴論だよね。内輪ウケをそのまま他人にぶつけちゃいけない。

 

分野を問わず、リベラルとか専門職とか言われる人は身内ウケは上手いけど素人に説明するのは超下手だよね。

以前の上野千鶴子氏の平等に貧しくなればいい発言とか。あれ上野氏の思想と活動を知ってる人ならどういう意味だか分かるだろうけどいきなり何の心構えも無い甘ったれボウヤにぶつけたらそりゃ荒れるよ。

それとかカンニング竹山の同性愛者差別発言とか吉田沙織選手に結婚を迫るセクハラ発言とか。ああいうのもテレビの文脈の中では成立するのかもしれないけどそこだけ切り取ったらただの下品なヘイトにすぎない。

 

 

みたいなのは枚挙に暇が無い。

 

政治もそう。今の自民党ナチスドイツの轍を踏んでいるなんていうのもすごく雑なくくりで、そりゃ私はね、それ聞いて「あー今トルコとか中国に起こってるやつね。ちょっと前にブータンとかで起こったやつね」という無数の具体例を連想しつつ討論できるけど歴史や国際情勢を全く知らない人にいきなりそれを言ったら「そんなことありえない、妄想だ」になるよねぇ。

アベノミクスに効果があったかどうかは疑問だ、とかもそう。一次資料をマメにチェックしてる人なら「アベノミクスがあきらかに経済を回復させたと断言することはできない」というのは分かってると思う。今の就職率向上なんかも団塊の世代の大量引退が要因だし。

 

 

そういう、専門家同士だったら一言で情報共有できるあたりまえの前提を丁寧に丁寧に共有していく姿勢が今求められてるような気がする。

まぁ、じゃあ丁寧に共有しようかと思っていろいろ手を尽くして差し上げたってどうせめんどくさいとかむずかしいとかわかんないとか言って分かりやすいキャッチコピーに流れるんだろうけど。

 

 

 

 

ガンの民間療法が叩かれてるけど、標準療法なら絶対安心という信仰もやりすぎ感がある

とある芸能人が乳がんで亡くなったことでガンの民間療法が叩かれてますね。

なんだろ、告知から数年であっさりなくなってるってことは発見当時すでに手遅れだったわけで、その時点で標準治療したって余命1年がせいぜい余命3年に延びる程度で、しかもその余命は想像を絶する苦痛に満ちたものになるということを知った上で民間療法を叩いてるのかなというのが疑問。

 

 

そりゃキノコ食べるとかお祈りするとかでガンが治るんだったらとっくにガンなんて駆逐されてますよ。そもそも感染症のような他生物との闘いならともかく自分の細胞に組み込まれたエラーなんて生命のありかたそのものを変えて全身サイボーグ化くらいしなきゃ根絶するわけない。

なので私も民間療法には懐疑的ではあるんだけど、それと同じくらい抗癌剤放射線にも懐疑的。

 

そもそも、手塚治のブラックジャックが誤解の根源だと思う。一般の人の素朴な感性としては、天才外科医ブラックジャックが執刀した患者さんはその後すっかり元気になって幸せに暮らすというイメージなのだろうと思う。

でもブラックジャックがどれだけ天才でも所詮人間なわけで、あれだけ大手術をしたら命が助かっても一生半病人で病室に閉じこもって生きていくというのが現実的な結末だ。果たして病室から一歩も出ない余命10年を与えられて患者さんはブラックジャックに感謝しただろうかというところをよく考えたいところ。

 

抗癌剤放射線、あと癌関係ないけど臓器移植とかもそうだけど、大規模な医療行為というのは元気で健康な体を取り戻すためではなくて病室に閉じ込められて苦しみながら余生を過ごす病人を作るためのものにすぎない。

 

そもそも癌になった時点で死は確定なわけで、あとはさっさと死ぬかアホほど医療費かけて税金も使って半病人として苦しみながら死までの時間を長引かせるか、どっちらかしかない。

 

根拠の無い民間療法がたいした効果もなく死期を早めるものだとすれば、抗癌剤放射線みたいな現代医療で認められている治療というのは半病人として苦しむ期間を長引かせるもの。

どちらを選ぶかはその人の人生観によって好きに決めていいんじゃないですかね。それを外野がごちゃごちゃ言うほうがよほど恥知らずだ。

 

かく言う私ももし今癌になったら状況によっては標準治療を選択するかもしれない。まだ成し遂げていないことが多すぎるから。でも10年後だったら迷いなくテキトーな民間療法をかじりつつ死を待つかな。

 

 

 

自民党が賞味期限切れだとして、次は誰がどのような未来を見せるのか

安部普三も小池百合子もなかなかに極右でイカれた人達なわけだけどそのあたり分かってる人はどれくらいいるんだろう。小池百合子は「国民主権という傲慢な考えはただちに捨てるべき」なわけだけどそのあたりちゃんと踏まえて投票した人はどれくらいいるのかぜひ世論調査してほしい。

 

てことで、多くの国民はヤフーのトップニュースを真実だと思っている中で今後どのような方向性に持ってくのが一番ベターなんだろうか。ふわっと予測してみたい。

 

えーとまず、経済復興が第一でそれ以外は全部どうでもよくて共謀罪憲法もただの机上の空論、と思ってる人が結構な数いるわけだよね多分。そういう人にとって共謀罪改憲を批判する野党は「代替案を用意せずに批判のための非難をしている無能」なわけで、いやそもそも改憲共謀罪自体必要ないんだから批判しか出来ないし代替案もないっつのということは理解できない。

 

彼らを納得させるには経済復興しかなくて彼らの満足する経済復興というのは現状のように老人にじゃぶじゃぶ金を使って延命させた上でバブル期のように給料が二倍や三倍になること、なのだろう。それはさすがに無理だわ。物理的に。

いや給料が二倍三倍は言いすぎか。もうちょっと低く見積もって、昔のような一度就職してしまえばあとは何も考えなくても生活が保障されるような制度の維持を望んでいる。そんで60過ぎたら年金を死ぬまで月30万くらい貰って医療費はタダになることを望んでる。いやこれでもむちゃくちゃすぎる。

 

てことで安部氏が編み出した方策が独裁化なわけなんだけどそう考えると独裁化はすごく合理的な選択ですげぇ。さすが三世生え抜き総理は違うわ。

問題は全て先送りしてここ数十年だけ経済復興させつつ独裁化を進めて問題が先送りできなくなったころには国民主権はなくなっていて改革やりたい放題。確かに中国とか見てると有能な独裁国家は無能な民主国家よりはるかによい結果が出せる。これ銀英伝でみたパターンだ。まぁ独裁が完成する頃に国家主席になり政治家が権力を私物化しない有能でクリーンな人格者であり、そして独裁が必要なくなったら速やかに独裁を解消するほど無欲で高潔である、というめちゃくちゃロックな賭けをしてるわけだけども。古今東西この賭けに勝った文明は無かったわけで人類初に挑むこんな賭けは、最高にハイってやつじゃなきゃ到底乗れない。

 

 

経済復興ガーと言ってる人達が望むものは達成できないとなると、どういうところが具体的な落としどころかというと、多分「寿命が来たら人は死ぬ」というスウェーデンモデルが現実的なんじゃないかな。高額医療とかいらない。神様にお祈りできなくなったら積極的に死ぬし殺す。相模原グッジョブ。

そしたらだいぶ医療費削減できるじゃん。老人も減るじゃん。てか現在の問題の大半は老人をさっさと殺せば解決するんじゃん。殺せよさっさと。

 

てなると死生観の欠如が一番問題なのか。

死ぬのも殺すのも認めたくないから医療にしがみつく。ほんとみっともなくとりみだして理屈に合わないことやってせっかくの最後の時間をめちゃくちゃに踏みにじってそれでも死を認められないという宗教感や哲学の不在という形而上の問題が経済という形而下の問題に最も強く影響を及ぼしているのかもしれない。

 

じゃあいっそみんな公明党に投票しちゃえばいいのか。

死が恐くて医療費削減が認められない人達はカトリックでもプロテスタントでも仏教でも○価でもエ○バでもなんでもいいからなんか信じなよ。自分の抱える問題を分析することすらできない無能な人が安寧を得るために宗教というのはとても有効なんだと思う。

あーでも無能な人が宗教を信じると布教活動がヤバくなるからそのあたりの対策をしっかりしとかないと。

 

 

 

 

 

 

一度染み付いた行動パターンを変えることが困難な人達

前回、どうも私の行動はキチガイじみて見えるらしいということを書いた。別に私は普通に合理的に動いてるだけなんだけど、合理性を理解できず慣例に従うことしかできない人にとっては突拍子のない行動に見えるらしい。

ていうかそもそも、合理性とか別に意味ないじゃん。それぞれがそれぞれの信じるところの合理によって動いているのであって私の合理と相手の合理は違っていてどちらがより合理的なのかは神様にしか分からない。相手はキチガイだと思うのも自分がキチガイだと思うのも神に対する冒涜で、ただの迷える子羊である人間は全員キチガイで全員正しい。

とかそういうことを理解しない人は平然と他人を攻撃するんだよなぁめんどくせぇ。

 

そんで次に、私は一度確立した思考や行動のパターンを変えることがわりと容易。

前回『解離は緊急対応としては優秀だが普段から使う戦略ではない』と書いたのだけど、解離は使いどころを間違えなければ平和時にも有効な手段だと思う。

例えば電車に乗っていてすごく嫌な体験をしたことがあったからそれ以降電車に乗るのが恐くなった、という事があったとして、解離を会得(?)していれば「電車が恐い」という気持ちをとりあえず保留にして電車に乗ることができ成功体験を積むことで思考パターンを修正することができる。もちろん電車で起こったトラブルの再発防止策を十分に講じた上で行うのが大前提だが、再発防止さえしっかりしておけばこれは最短期間でPTSDを乗り越えることが出来る方法だ。

まぁそんなに毎度毎度PTSDを最速で乗り越える必要はないわけで、電車に乗りたくなけりゃ乗らないという選択も全然ありだけどたまーにどうしても乗り越えなきゃいけないこともあってそういうときには超便利。HPを大量に消費するという欠点はあれど、実質鋼の無敵メンタルになれるから、けっこうこの能力で仕事勝ち取ってきたところは多い。

 

なんだけど、けっこう多くの人は「自分の感情はとりあえず保留にして成功体験を積み上げる」というのはめちゃくちゃハードルが高いっぽい。単に難しいとかめんどくさいとか好きじゃないとかいうレベルをはるかに超えて苦痛っていうかスピリチュアルペインっていうかなんかもうそういうレベルで苦痛らしい。

まず、「自分の感情は自分の中では正しいけど他の人にはまた別の正義がある」というナラティブの平等を認めるのがすでにハードルめちゃくちゃ高い。低スペックな脳みそは複雑さに耐えられない。

その上で「自分の感情はとりあえず保留にして現実的な落としどころを検討する」というのも結構脳みそのスペックが必要。

そしてさらに「自分の感情はとりあえず保留にして成功体験を積み上げる」をしなければいけない。

 

なんだろ、例えばバンジージャンプしようとしてもマトモな感性の人なら足がすくむよね。そういう感じで「自分の感情はとりあえず保留にして成功体験を積み上げる」をしようとするのを本能が拒否するのだろうと思う。そして本能をねじ伏せるのがすごく下手。

 

いやお前ホモサピエンスだろ使えよ前頭葉。もしかして頭蓋の中に大脳じゃなくてメロンパンが入ってるのかな?

 

 

あと解離はできるけど有効な解離ができないパターンも多い。

自分の感情はとりあえず保留にして、まではできるけど、成功体験を積み上げらんない。むしろ成功体験が何なのかというゴールがわかんなくて悪循環に突入。

心理学とか哲学とか数学とか生物とか勉強しろと。何のための識字率100%かと。

 

 

 

なんだろう、この幼稚園児を相手にしてるみたいな気持ち。

結構なオッサンであろうと結構な地位についていようとこういう幼稚なメンタルな人はかなり多くて、幼稚園児扱いしてあげることが彼らにとって一番心地よいことなのだ。認知症の人に現実を突きつけてはいけない。同様に幼稚な人に幼稚さを突きつけるのも悪手だ。

 

「言ってることは認めるが言い方は気に入らない」なんてのは典型例で、彼らは言い方によって傷ついた心を乗り越えて思考することができない。おそらく、自分の心理と現実を区別するのは私の実感よりはるかに難易度の高い知的活動なのだ。

 

 

てことで彼らには懇切丁寧な認知行動療法を施さなければいけない。

段階を踏んだロールプレイを通じて認知を修正する。細かすぎて引くくらい力いっぱい懇切丁寧なスモールステップを踏まなくてはいけない。彼らには病識は無いから、彼らの認知に沿った説明も用意しなければいけない。

なんで私がそんなことしてやんなきゃいけないのと思わなくも無いがそうやって手塩にかけて『洗脳』した『手駒』はとても便利なのでがんばろうと思います。

 

 

てか、このエントリは怒り方を練習する、だったのになかなか本題にたどり着かない。まぁいいや。

 

前回

 

hedgehogx.hatenablog.com

 

怒る練習をしたい

解離というのは、自分の感情や感覚を保留にして目の前の自体を収束させることに全力をつくすことができる、という点で非常に有利な戦略だ。だがこれは裏返すと自分を犠牲にして周りの平和を優先するということなので「あいつには何をいっても怒らない」認定されてサンドバックにされやすい。そしてサンドバックにされていることすら気づかずにひたすら他者に尽くすことになりかねない。解離は緊急対応としては優秀だが普段から使う戦略ではない。

 

なので私は怒るのが苦手、というかそれ以前に傷ついたことを自覚することがとても苦手。まぁ火傷や怪我の痛みすらよくわからんというくらいに自身に対する侵襲に対して鈍いのだからいわんや精神的苦痛をや。

事が起こってから数年後に「そういやあれはもしかして怒ってもいいような出来事だったのではなかろうか」などとやっと気づく。別に気づいたからといっていまさらそいつに謝罪させようとかはないが、自分の感情に気づくのはサンドバック化を回避するために大事かなということで数年から数十年スパンでじっくりじわじわと怒ることにしている。

 

 

てことで最近、狂人であることを理由にサンドバックにされるケースについて考えている。

私の抗ストレス戦略は、ハイスペックな脳みそをフル活用して情報を分析→それでも無理なら外界の情報を遮断してひたすらに寝る→それでも無理なら餓死 という頭脳と精神の特性を活かしたものなので余人に真似できないユニークなものではあるかもしれない。

なんか普通の人って、『どうかんがえても合理的なのに前例が無いこと』を実行するハードルがめちゃくちゃ高いっぽい。そんな中でためらいなく合理的なことをやるとすごい引かれる。なのに彼らはぐちゃぐちゃぐるぐる検討して結局私が一番初めに導き出した方法を採用する。だったら時間の浪費してないで最初から合理的な方法を選択すればいいじゃん。

 

たとえるなら、うっかり頭から大量の熱湯をかぶってしまったとしたら、ためらいなく全裸になるよね。熱傷はコンマ数秒で悪化するから、数秒のロスで全治1週間が全治3ヶ月になることを踏まえると、公衆の面前だとか関係ないよね。思い切りよく素っ裸になるよね。そんで公園の噴水にダイブするよね。超合理的!

熱傷の悪化>>>|超えられない壁|>>恥ずかしさ

だけど普通の人というのは未来に何が起こるかを予測する能力が低いらしい。だから熱傷の悪化という未来の可能性を検討することができない。結果として今現在の恥ずかしさというどうでもいいことを優先する。

 

高校中退して大検とる、とかもそう。

高校生活の苦痛が大きい上に改善も困難だと判断したのなら、さっさと中退すればいいじゃん。大検くらいそんな難易度高くないんだから。学力的には独学で十分いけるってことを証明してるのであれば、中退をためらう必要がないじゃん。超合理的。

なのに彼らは未来に起こりうる大検をとるという事象が理解できない。だから高校卒業して大学受験してという大多数の通るレールを尊守ことしかできない。

 

そういう人にとって、火傷したからといって全裸になったりとか、高校がつまんないから中退したりとか、仕事がつまんないから起業しちゃったりとか、服選ぶのがめんどいからいつも同じ服とか、髪切るのめんどいからぼさぼさ山姥ヘアーとか、そういう「起こりうる未来を見据えて現在の行動を選択する」という行動はすべて狂気の沙汰に見えるのだろう。

 

あとよく誤解されるのが、「起こりうる未来を見据える」というのは別に全知全能で完璧に未来予測できるって意味じゃないからね、てところ。

頭から熱湯をかぶってしまったとして、その瞬間にどの程度の熱傷を負ったのかを正確に判断することは難しい。後から振り返ってみれば「別に全裸にならなくてもいい程度の熱傷だったなw」となることだって大いにある。しかしだからと言って熱傷がどの程度なのか予測できない時点で全裸になったことに意味がなかったわけではない。無駄に全裸になったことで失うものと、熱傷が悪化するリスクを天秤にかけたら、全裸になってちょっと恥ずかしかった程度のことは別になんてことないじゃないか。

みたいな、「その時点で予測しうる確率」を元に現在の行動を決定するという行動様式は多くの人にとってすごーくハードルが高いっぽい。

 

自民党の独裁とかもそう。

秘密保持法、安保、共謀罪、諸外国の前例、道徳教科書検定、公的文書の抹消、相次ぐ失言、などの諸々は全て同じベクトルを向いているという点を危惧すべきで、そりゃ共謀罪が成立したからって次の日から気に喰わない奴を逮捕しまくるわけないじゃないですか。じわじわと外堀を埋めておいて憲法改正して前例積み上げて反論できなくしてから活用するんですよ。独裁を可能にするシステムが出来上がりつつあるということはそのシステムを悪用する政治家が出てくる可能性を示唆するから批判してるんです。悪用されてしまってからでは遅い。

なんだけど彼らは仮に国家元首が核をいつでも発射できるスイッチを携帯していたとしても「まだ核は発射されていない」という点でもって独裁国家ではないと言い張っている。目の前に核のボタンがあっても核のボタンが押される可能性を想像することができない。

 

いやめっちゃ話が逸れたけど。

 

不当な扱いを受ける構造を把握する第一歩としてまず、彼らは私の行動様式を理解できなくて、狂人扱いされる。という点を理解したい。

 

そんで多分、私の行動は彼らの恐怖を喚起する。そして彼らは自身の裡の恐怖を分析できず私に投影する。彼らの中で私は絶対悪で、彼らは正義となっている。

次はそのあたりを考えなきゃいけないな。ていうかこれ軽い気持ちで書き始めたんだけど思った以上にステップが多くてめんどいことが分かった。

 

 

独裁が完成する可能性に気づけない人たちがこの世には存在しているらしい。

この後に及んで安部氏を支持する人達の頭の中がどうなってるかわからん、と思っていたのだけどもしかして本当に「今はまだ起こっていないが将来起こる可能性のあること」を想像できない人達なのかなと思った。

私としては安部内閣が経済に及ぼした影響は評価しつつ、安保、共謀罪、道徳の教科書問題、教育勅語の肯定、などじわじわと国民の自由と主権を制限する方向に向かっていることを警戒している。なにも自民や安部氏が大嫌いだから跡形もなく抹消したいわけではなく一つの政権が過半数を占める状態を長期間維持することのデメリットを考えたときここらで対抗勢力をぶつけるべきではないかと考えている。

 

なんだけど、自民党独裁国家へのレールを敷きつつあるということ自体を頑なに認めようとしない人がすごくたくさんいるみたい。

 

秘密保護法のときだって、安全保障条約の時だって、共謀罪だって、野党は大騒ぎしたけど実際はなにも変わってないじゃん。だれも逮捕されてないし殺されてない。なーんだ野党は大嘘つきだね!

みたいな。

 

もうこういう人達は自分が殺されるまで独裁の存在を認めないんだろうな…

 

てか、独裁って言葉を使っちゃうから反発されるのか。俺の考える独裁と安部氏の進める独裁は違うって。彼らは具体例を抽象化することができない。

まぁたしかにナチスドイツの独裁と現在日本が進もうとしている独裁化はちょっと違うよね。独裁、って言って馬鹿の一つ覚えみたいにナチスドイツを引き合いに出すのは現実的ではない、日本はナチスにならない、みたいなこと言ってる人がいるけどナチス以外にも独裁はいっぱいあってだな。

実際、仮にこのまま安部氏が支持され続け憲法に緊急事態条項が盛り込まれ発動したとしても、ナチスドイツのような(というかww2時代の各国のような)やたら国土を焼き尽くして敵国人を殺しまくるような独裁となるとは現時点では考えにくい。現在の独裁はもっとマイルドな、中国やエルドアンや一昔前のモンゴルやチベットみたいなことになると考えるのが現実的ではなかろうか。だがマイルドであっても殺される人の数が減るだけで国民全員が危険にさらされていることには変わりない。

 

そもそも戦時中だって日本は独裁国家ではなかっただから今後も独裁国家にはなり得ない。とかもね、じゃあなんで日本は戦争したんだよと。なんでじいちゃんは殺されてばあちゃんは餓死しなけりゃならなかったんだよと。

独裁ってのはヒットラーが永続的に絶対的な権力を持つことではなくて、絶対的な権力を持つことができるポジションができあがってさえいればそのポジションに座る人がコロコロ入れ替わったって構わないの。問題は絶対的な権力を与えられたポジションが存在するかどうかなの。安部氏はそのポジションを作ってるから危険なの。