雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

男の子にかけられている呪い

男性の無敵の人が起こす無差別殺人や殺人未遂が相次いだので。
男性の精神ケアはめちゃくちゃ蔑ろにされていて男性ジェンダーにかけられている呪いはまだ可視化すらされていなくて、でもまぁいつか当事者がやるだろうから外野がごちゃごちゃ言うことでもないわなと思ってきたのだけど当事者があまりにも無言なので書く。

まず、フェミニズムとかがよく言ってる男性の暴力性について。
男性の強迫観念は勃起と射精に対する社会的通念に由来するものが相当大きい。
勃起と射精はその他の生理現象と同じで別にどうということもない。のだけど他と違って自慰などにより自分でコントロールできるっぽさが漂う。また男性の精液は妊娠によって女性の人生を支配できるっぽさもある。この2つが男性に無敵感を与えるっぽい。しらんけど。
俺は射精によって女性を意のままに支配することができる、みたいな?なんかもうそれを自分のアイデンティティの根源に据えてしまうくらい強烈な快感らいしのねしらんけど。
だからその万能感をそこなうような事柄、勃起不全や無精子症など性的な不能であったり、奴隷なはずの女が俺より偉そうにしてたり、があると怒り狂って無敵の人になると。

で、なんでこんな勘違いした万能感にここまで縋るかというと、そりゃもちろん男性は馬鹿で劣ってるから幼児みたいな万能感から抜け出せないんでしょ、男の子だからで甘やかされてる男どもの精神を叩き潰して再教育せねば、となるわけなんですけどたぶんこれ違くて、男性の射精由来の万能感の裏にあるのは自分の体を奪われる恐怖で、たぶんこれ女性には理解不能できないタイプの深いトラウマが埋まってる。

女性にとってレイプは普通に暴力で、体を殴られるのとまんこを殴られるのの違いしかない。「濡れてるから感じてる」みたいなのとか、いや普通に生理前とか風邪引いた時とかぬるぬるするし。摩擦から粘膜を守る反射だし。「自分から腰を振ったら感じてる」とか、衝撃逃すために受け身とってるだけですが??てことでエロ漫画のレイプされて感じる描写とか完全ファンタジーにしか見えないしとうぜん男性にとってもファンタジーなんでしょ、となるんだけど、たぶん男性にとって、くやしいビクンビクン描写はかなりリアリティのある恐れっぽいしらんけど。

どういうことかというと、男性は前立腺を刺激されると意志とは無関係に勃起射精する。

いやだからどうした。
のどちんこつついたらおえってなるみたいな人類豆知識いきなり披露されても。なんだけど。

男性にとって勃起射精というのは、自分の意思で完璧にコントロールできるもの、でありかつ、それによって女性の人生をめちゃくちゃにできるもの、であり、俺は女性の人生を踏みにじれる力を持っているんだぜ、という幻想だけに自尊心を全振りした状態で、でもお前の後生大事にしてるその勃起射精ってアナルに異物突っ込んだら簡単に奪ってしまえるよね?てのがものすごい、場合によっては発狂して暴れ回るくらいに恐ろしいことらしい。しらんけど。
そんなん生理現象であって、たとえば無理やり下剤を飲まされてうんこ漏らした人に向かって「お前はうんこを漏らしたかったんだ、うんこを漏らして喜んでるんだ、うんこを漏らしたお前は穢れている」とはならない。うんこを漏らしたくて漏らしたわけじゃないし。
でも射精に関してはそこがすごく混乱するみたいで、レイプされて射精してしまった俺はあのとき快感を感じてたのだろうか、と本気で真剣に悩んでしまうらしい。


つまり、男性向けエロに出てくる「穴に突っ込まれて快楽堕ちする女」「レイプされて加害者を愛する女」みたいなトンチキな女像は男性にとってはすごくリアルらしい。

男性の頭の中では

1俺は穴に突っ込まれたら射精する
2射精は100パー俺の意思である
よって俺は穴に突っ込まれたら合意の上でなくてもアヘアヘ腰を降って快楽堕ちする

という三段論法が成り立ってて、俺がそうなんだから女もそうなるに違いない!となってる。


いやまじで、だいたいの男は女の人ってエロ漫画みたいにガシマンすれば加害者こと好きになっちゃうんだと思ってた!って言うからね。。馬鹿かと。なるわけねーーだろ死ね







男と女が見えてるものが違うというけど、たぶん根源はここだと思うし、男性のレイプを恐れる心理に真剣に取り組むのすごく大事だと思う。