たぶん世の中には、自分と自分のためのNPCしか存在しないみたいな感覚の人がいて、そういう人にとって他者は自分という主人公のための素材でしかなくて、自分は主人公なのに素材が貰えないのはさべつーー!とやっていると考えるといろいろすっきりする説をもう少し考えてみたい。
彼らのような距離感を間違えてぐいぐい来て嫌われる人というのははた迷惑で時に危険ですらありなんなら憎悪が沸いたりもしますが、たぶん本人の目線としては人間関係を渇望して求め続けてそれでも一滴も得られない餓鬼道みたいな心境なのでは。そういう人に必要なのは晒し上げでもガン詰めでもなくもっと穏当な方法があるのでは。
それで、非モテを自称する人は、モテというのを「自分が得られるもの」と捉えているのでは。
入れない世界(モテの世界)が存在する、しかも生活のすぐ隣にある
肌の色が違うとか、容姿や性格が違うとか、その僅かな差で大きく変わる
うーーーーーん。モテってそういうのでなくてね。
モテというのはモテる特権を享受することではないんだわ。
なんか、モテたいけどモテないという人の想像するモテというのはハーレム系エロ本のような、ステキなトロフィー美男美女が俺様に愛想を振りまいてくれたりやさしくしてくれたりセックスしてくれたり、ご飯作ってくれたり部屋掃除してくれたり同居してくれたり笑いかけてくれたり褒めてくれたり喜んでくれたり、とにかく何かしらを「やってくれる」こと、ぽい。
そりゃモテないわ。そんなモテかたするの石油王だけだわ。
いや別に非現実的な望みを持つのは自由ですけども。私だって監督生になりたい。でも非モテはモテないところではなく、自分のモテ願望が非現実的であるということが自覚できないところが一番の病理なのでは。
全ての人に与えられているモテを与えられない可哀想な自分、そして万人に与えられてしかるべきモテを自分にだけ与えないあいつら(世間とか女とかリベラルとかフェミとか)が悪い。みたいなことを主張する。
でも非モテが想像する『モテ』を持ってる人なんて誰もいない。モテたい、というのは「異世界転生してハーツラビュル寮の監督生になりてー」くらい現実味がない願望で、「俺以外の奴らは実はツイステの世界にリアル転生してガチ監督生をやっているに違いないのに俺だけツイステのゲームで疑似体験するだけなんて差別!」とか言い出したらもうそれ完璧に病気。だれもリアル転生してないから。みんなやってるのおまえと同じただのゲームだから。おちつけ?
それで非モテの考える妄想の『モテ』ではない、普通の人間関係というのは基本的にゲームと同じ感じだと考えてみるといいのではないでしょうか。正しい手順で正しいことを地道に積み上げていけばそれなりの成果が見込める。レベル上げせず好き勝手やってたくせにレベル上がってないなんでだ!とか言わないでしょ。レベル上げたいならレベル上げしないと。人間関係なんてひたすら尽くすことでしかないじゃん。ずーーーっとレベル上げし続けないと維持できない。それも正しい方法で尽くし続けないと。間違った方法で尽くしたらストーカーになってしまう。
だから、妄想ではなく本当にモテたい、つまり特定の相手と長期にわたる安定した信頼関係を醸成したい、と思うのならまずはやりかたを学ぶ。それから実践して改良してまた実践する。ひたすらPDCAぶんまわす。
その労力を惜しんでるくせに成果物だけ欲しいとか。わらかす。
たぶん、人間関係のレベル上げの方法を学ぶ能力が欠如した人、というのはいると思う。そういう人はもしかしたら正しい方法を学べないあるいは学ぶために長期間の努力が必要なのかもしれない。その点は不公平だと思う。でもその不公平は自分の中にある。それは「俺にあてがわれる都合のいい女」的な外部の存在では永遠に救われない。これは自分の中の欠けた部分との折り合いのつけ方でしかない。
とかそういう問題解決に向けた思考をするのは私にとって息をするのと同じくらい簡単なことだけど、どうやらこれができない人がめちゃくちゃいっぱいいるらしい。
とりあえず最近の学び。
俺はビタイチ努力しないが成果物だけよこせ、勉強を一切しない俺が東大に行けないのは差別的な頭のおかしいことを本気で信じている人がいる。とくに非モテ界隈に沢山いる。たぶんそういうのは自分の問題を自分のこととして考えることができてない。
今思ったんだけど「自分の問題を自分のこととして考える」ってもしかしたらガン詰め自己責任論みたいなものしか流通してないのでは。そういうのでなく、足が無い人に根性で走れというのではなく、普通に義足を作るみたいなそういう方向性に持って行くにはどうしたらいいんだろう。
これはもしかしたら、女性の解放を目指してきたそして今も目指しているフェミニズムを女性の抑圧と捉え歴史を繰り返す女子高生問題と同根なやつなのか。
だめなんだろうな。。。。。