雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

男が憎い

だいぶ前のことなのだけどそろそろ文章にできそうだったので書いてみる。

 

ネット上において私はフェミニストでもリベラリストでもなくミソジニストという自認でやっている。私は私の個人的経験に基づいて男性ジェンダーが憎い。ほかの人のこととか社会正義とか関係なく私は男が嫌いであり隙あらば攻撃したくてなんなら抹消したい。

で、たぶん、男性は別に私が思うような邪悪の塊というわけではないだろうなとも思う。男性はどっからどう見ても邪悪でしかないような行動を行うわけだけどたぶんその理由は邪悪だからではなくてたぶん幸せになりたいとか満たされたいとか好きな人に好かれたいとかそういう素朴で純粋な善から発生した行動なんだと思う。だからこそ虫唾が走るわけだけども。

ナンパでも痴漢でも、それが被害者に傷を残す加害であるという自覚をもって悪をなすのであればまだ納得できる。いや納得したからと言って救われるわけではないけども少なくとも納得はできる。だけど加害者は自分の加害性を決して認めない。ナンパはちょっと声をかけただけで、痴漢は被害者女性も楽しんでいて、レイプは合意がある。性加害とそのほかの加害の違いはここで、性加害の被害者は被害そのものを否定される。

 

いかんなんか憎しみだけで数千文字くらい書いてしまいそうなのでここらでやめよう。

 

とにかく、ほかの人はどうか知らないが私は男性の無神経さ、加害への無自覚さに深く傷ついてきた。

 

ほんと男ってなんなの?なんでへらへら笑いながら加害できんの?

セックスというのはコミュニケーションで、コミュニケーションというのは相互作用で、カレーを食べたくない相手の口に無理やりカレーを突っ込むのは加害なのと同じようにセックスしたい気分じゃない相手にセックスを強要するのは加害なのに、なぜそれが分からない?俺がセックスしたいタイミングで応じない女はさべつぅぅぅ俺は傷ついたあぁぁぁてなるのどういうこと?女はちんこを出せばいつでも喜んでしゃぶる生物だとでも??

 

 

 

私がそういう気分じゃないときにエロを強要されて応じなかったらセクハラパワハラ暴力でもって従わせようという男性たちに傷つけられたり、そういうのに不本意ながら従わざるをえなかったり、そういうのと徹底抗戦しなくてはいけなかったりしたのは事実で、私はそれを怒っていいしずっと根に持ってことあるごとに恨み言をぶちまけてもいい。あいつらを許す必要なんかなくて実際許してない。一生許さない。

で、そういうゴミを何度もガン詰めしてきて思ったこととしては、たぶんそういうことしてきた男性の多くは私を侮辱したり傷つけたりしようと思ってやったわけじゃないのではないかとも思う。だからと言って許すわけではないが。

 

 

やっと本題なのだけど、たぶん加害してくる男性の大多数は「俺は善良な男性であって加害なんかしてないただ愛し愛されたいだけ」と思っていて、問題は愛し愛されるやり方がずれていることなのだと思う。

まず、身体的リスクもなくヤリ逃げが許される現代社会において、男性にとってセックスはリスクのない楽しい遊びでしかない。そして自分にとって楽しい遊びが相手にとって莫大なリスクとコストであることを教育されずに育つと、そこの不平等に気づかない。女性にとってセックスのリスクは嫌が応でも向き合わざるを得ないが、男性はそこを見ないで一生過ごすことができる。憎い。でも憎さを考え出すと脱線するのでやめておく。

それで、男性はたぶん情緒的なケアを得られることがほぼ皆無なんだと思う。女同士で集まってキャッキャウフフしながら遊びに行ったり推しを愛でたりエステ行ったりチョコ食べたり風呂入ったり化粧したりおしゃれしたりおしゃべりしたりみたいな人間的な繋がりをおそらく男性はほぼ与えられない。たぶん。知らんけど。多くの男性はおいしいごはんとかふかふか布団とかいい匂いする化粧品とかなんかそういう生物的な心地よさに飢えている。飢えているのに自分の飢えの満たし方を知らない。たぶん。

そんな餓鬼道に落ちた亡者みたいになってる中で燦然と現れるあったかくてやわらかくてふわふわしてやさしい存在が女性で、それを得るための唯一の手段がセックスであり結婚なのではないだろうか。いやほんと知らないけども。

性欲を食欲に例えることがあるけど、ブラック職場でずっと泊まり込みで寝袋でウィダー飲んで生活してたところに急に名店のケーキと紅茶を出されたらそりゃ夢中で貪り食うし頭の中はケーキうめぇぇぇで埋め尽くされて俺に食べられるケーキは幸福だろうかとか思う余裕ない、みたいな状況では。

 

たぶんそういう感じに女性性とセックスに救いを求めてしまっている男性というのが結構いて、そういう人にとってセックスというのは最優先タスクなのではなかろうか。

あたりかまわず発情して仕事中だろうが通勤中だろうがこちらの都合お構いなしに薄ら笑いでちんこをこすりつけて拒絶したら逆ギレするゴミども、こちらが普通に親切にしただけで誘われたと勘違いして付きまとうカスども、彼らはもしかしたら私を一方的に消費しているつもりではなくて「セックスに誘われたら応じる」というのが全人類にとって最優先タスクであると勘違いしているのだと思うと筋が通る。

セックスに誘われたら応じる、というのが、血まみれで死にかけてる人を見たら救急車を呼ぶ、と同じくらい最優先タスクであるとしたら、「俺様が誘ったのに女が応じない」というのは「俺様が血まみれなのに救急車を呼ばない」と同じになって確かにそれはさべつぅぅである。そして女性がちょっと優しくしたら勘違いして付きまとうというのも彼らにとっては「女が血まみれで倒れてたから救急車を呼ぶ」くらい正義の行いなのでは。せっかく救急車を呼んでやったのにごちゃごちゃ文句言ってきたらちょっとむかつくというのも分からんでもない。

俺が誘ったのに応じないさべつぅぅ、女に誘われたから応じたのに拒絶されたさべつぅぅとかどんだけ女を見下してるんだと思ってたけどあれはもしかしたら性的消費という文脈より優先順位が狂ってると考えたほうがよいのでは。だとしたら女を見下すなと殴り返すのではなく女性にとってお前の誘いがどれくらい暴力的なのかを滾々と説明するほうがいいのかもしれない。

 

で、私はそういう男性たちにお前たちのやっていることが私にとってどのような意味を持つのか、社会的身体的筋力的格差がある中でお前は私にどれだけの理不尽を強いようとしているのか、みたいなことを何時間も何日も何年も説明するわけなんですけども、私としては互いの立場の違いを理解して尊重していきましょうということを言いたいわけであって別に土下座して詫びろとか去勢しろとか死ねとか、いやまぁ私のお気持ちとしては死ねと思うけども私のお気持ちはカウンセラーに言うことであって私と寝たい男性にぶつけるべきものではないと思っていて、でもそこで冷静に話し合える男性というのはほとんどいない。なんか知らないがみんなめちゃくちゃうろたえる。なんなら死んで詫びようとしたりする。いやなんで?双方合意の上で暴力もなくなんなら合意書も作成してセーフセックスしただけでなぜ詫びる?

 

自分をケアする方法を全く教育されてこなかった男性にとってセックスというのはほとんど唯一の救いでありだから一方的にすがってしまい結果として相手の都合を考えず相手を傷つけてしまう、として、だったら今後やるべきことはセックスに依存している状態を自覚して自分をケアする方法を学んでいくとかそういうことなのに、なぜかそれに抵抗して女が悪いだの社会が悪いだの他者を攻撃しだすのは、たぶん加害の事実を認め謝罪し更生するということが人間にとってとても難しいことだからではないかと思う。

これまでセックスはいいこと素晴らしいこと、と思ってきて、素晴らしいことをやっているつもりだったのに相手の女性にとっては暴力でしかなかった、自分は愛するつもりで暴力をふるっていた、というのを認めるのはたぶんかなりの知力と根性と心理的安全が必要で、ケアをセックスに依存するような貧しい環境に育った人には相当難しいことなのでは。なんかたぶん勝ち負けだけの世界で生きてきた人であれば、そこを認めるということは負けを認めるということで今後は女性様のいいなりにならなければならないみたいに思ってしまうのでは。

 

 

 

 

 

私は私の学説を否定されるために学問をやっていて、すべての言説は否定されるために存在していると思っていて、これまで信じてきたことを否定されるということはこれまでと違う新しい未来が開けたということなのだけど、そういう考え方をできるのはこれまで積み重ねてきた間違ったプロセスも成長のために必要なことだったと認められる恵まれた環境に生きているからで、そういう恵まれたリベラルコミュニティを持ってない人にとって自分のやらかしを認めるというのは即死に繋がる行為らしくて、たぶんかたくなに自分の加害性を認めない男性はそういう感じになってるのでは、という話でした。くっっっっそめんどくせぇ!!!全員死ね!!!!!