えこひいき?あーあるわー俺もある。ミスを指摘されて腹立って相手の評価下げるのもハロー効果もあるあるだわー。ついやちゃうよな人間だもの。とか思ってる高IQはいないだろうか。普通の人の認知の歪みに気づけず反感を買うのが高IQの失脚原因の9割以上を占める(半径3m調べ)ので、もうちょっとよく考えたほうが身のためだぞということを書きます。普通の人をナメてはいけない。
こちらさんの人気記事で、人間ってミスを指摘されると立ち直れないくらいへこんで人間関係こじれるよね、という話があったので便乗です。元記事では頭の悪い人向けと書かれていますがこの罠には地頭がよいほど嵌りやすいと思います。
別に高IQは人徳者ではないので、皆の前で致命的なミスを指摘されたらむかつくしミスを認められなくなるというのはあるあるです。
あとよく誤解されるけど、高IQだからつまんないミスなんかしないというのは幻想です。私はこないだ予定を間違えて先方にアポなし突撃しました。大事な学会でE=mc3レベルの根本的なミスをすることもあります。こないだやりました。普通に計算ミスもします。クリントン大統領も高IQですが不倫不祥事しています。ミスの総数も質も普通の人と変わりない。だから高IQの自己認識としては「俺もミスするし、ミスを認められないことも多々ある。だからきっとほかの人もそうなんだろう」となりますがここが大きな落とし穴です。
我々はほかの人と同じようにミスします。依怙地にもなります。でも、そこにかけてる熱量が全然違うのです。
使えない企画書を作ってしまうとか、簿記がわからんとか、ボールペンの数を間違えて発注してしまうとか、そんなことは我々にとって些事にすぎません。このあたりを甘くみすぎている高IQが多いですが、普通の人ってほんとになにも考えてないんですよ。
ほんっっっっっっっとに何も考えてない。考えられない。
普通IQにとってはボールペンの本数とか偉い人に褒められたとかそんなことが世界の全てなのです。その評価に左右されるとかそういうレベルではなく、本当にそれしか存在しない。ミツバチにとって蜜を集めることが全てなように、普通IQにとっては日常をつつがなく過ごすことが全てです。彼らにはそれしか知覚できない。
高IQでも過酷な状況であれば社会に適応するために日常に全力をそそがざるをえない状態というのはあります。でもそうではなくて、どんなに恵まれて才能を発揮できる土壌があっても、彼らは偉い人に褒められたとかお金がいっぱい手に入ったとかだけしか目に入らない。
普通IQにとってミスの指摘は全人格を否定されることです。
そして高IQは全人格を否定される機会がほぼ皆無です。
普通のミスは我々にとって些事ですし、人類の上位1%未満の我々が全力を傾けた本業でミスを指摘できる人はゼロに近い。だからむしろミスを指摘されるのは幸いなことです。自分の生きているうちに自分の学説が否定されるとか奇跡です。そこまで大げさでなくても、人の顔だけはやたら覚えられるとか計算だけは得意だとかゲームの各シダ通路全て覚えてるとか、なんかしら優れたところがあるはずです。たとえ何の役にたつか分からないような微妙な特技であっても、なにか一つでも安定して優れているというのは、たとえるなら何があってもどんなにダメでもヨシヨシしてくれる神のような恋人がいるくらいに精神の安定をもたらします。我々にとってあまりに普通で自覚することすらないですが、我々は相当に精神が安定しているのです。
別の見方をすると、我々は普通の人からすると常にやばい人です。やばさがいい方向に向けば褒められ不都合な方向に向けば怒られる。いずれにせよやべーという評価には変わりない。だからほめられても怒られても表面を着せ替えただけで本質的な評価は常に安定して「こいつやべーww」で安定しています。だからやべーとすげーの両極端を行ったり来たりしなければいけない普通の人の気持ちは体験できない。
いやでも別に、高IQだからってへこまないとかじゃないんです。普通にへこみますし泣きますしめ根に持ちます。なまじ記憶力がいいから執念深く根に持ちます。それは普通の人と同じように大変だしつらいけれども、でもやっぱり高IQにとってその凹みは「片手間にやってる副業でめちゃくちゃ怒られた」であって「ガチで人生かけてる本業でめちゃくちゃ怒られた」とはちょっと違う。
そのあたりを理解して想像力を巡らせれば、普通の人へミスを指摘するときには真綿で何重にもくるんでさらに梱包用ぷちぷちでくるんでアマゾンの段ボールに入れて宅配便で送るくらいの気遣いが必要だというのも分かるのではないでしょうか。
ちなみに私はこれを理解するのに30年ほどかかり、肉親に監禁される、肉親にストーカーされる、普通に話しているのに相手が泣き出す、己の罪を告白しだす、激怒する、おもむろにリスカしかける(全力でとめた)、学会から締め出される、訴訟される、など様々なやらかしをやってきました。
周りの人がどんどん破滅していくため自分のことをサークラ的な性格破綻者だと思っていましたがただのしがない高IQでした。なかなか自分のことって分からないもんです。