最近の男性の暴力性についての記事を読んで思ったこととして、男性は己の暴力性について無知すぎんかと。
男は女を加害したいんだ仕方ないんだちんちんついてるんだから!加害欲を認めろ!とか、たぶんこれ本気で言ってるっぽくて男の子は幼稚園の精神性のままのびのび大人になれてうらやましいどすえ
手軽に暴力で発散することを許されるというのは欲求についてきちんと考える機会を奪われるのと同義なのかもしれない。とりあえずマズローとか読むといいんじゃないですかね。
まず、暴力というのは「自分はミリも変わらずに相手に100%要求を飲ませようとする力」という言い方をすることができます。
相手をぶん殴っているときには相手が言いなりになるのだけが目的で、自分が悪いかもしれないとか構造の問題かもしれないとか考えない。考えないからこそ暴力で解決できると思える。そこで男の子だからついムラムラしちゃうよねしょうがないよねちんこついてるんだからと言われてしまうのは自分の衝動に向き合う機会を奪っていることに他ならず、男の子は衝動を暴力で発散することしか学べないのでは。
まず欲求というのは全て体内の化学物質を補給することに帰結する、という性学的な事実を知らないのでは。
焼肉が食べたいいますぐ食べたい焼肉以外は認めないみたいな時でも案外素うどん1口で満足できてしまうのが人間という生き物です。要するにタンパク質や糖質などの物質が補給されさえすれば手段は問わない。
同様に女が欲しいセックスがしたいセックスでしか満たされないという人生をねじ曲げるほどの強い衝動もご近所さんと一言会話するだけで満たされてしまう。これは人間が生物である以上揺るがない事実です。
という、生きていく上で絶対の基礎知識すら知らないまま生きているのでは。
実際、子供にこの生物学的事実を教えるのはなかなか手間がかかる。きちんと長い時間かけて対話して子供の欲求が満たされる経験を積ませてあげないといけない。めんどい。金も時間もかかる。男の子だから乱暴でもしょうがないよねですませられればとんなに楽か。なんなら殴って言うことをきかせればどんなに楽か。
でも殴るのは短期的には楽でも長期的にめんどうしかない。めちゃくちゃめんどい。暴力のめんどさを考えると多少の手間などゼロに等しい。
結局、暴力以外の解決が長期的にどんなに楽で能率がいいかを学習する機会がないから短期的な暴力に走るのだろう。だとすればやはり男の子に必要なのは犯罪者の更生プログラムのような社会性を育てるプロセスなのだろう