子が英語がわからんというので一緒にやってみたらすごくカオスだった。
※この記事を書いている人は語学全般ノリと気合でなんとなく理解しているだけなので、たぶんいろいろ間違っています。
まずどうやら、言語は過去・現在・未来の3つを区別する、という説明をするみたいですね。
そ う は な ら ん や ろ
なっとらんやろがい!みんな現在のことを語るのに過去形使っとるやんけ。
「私が鳥だったら空を飛べるのに」
これ過去形か?過去の話か?
「もし私が金持ちだったら高級車を買う」
これも現在の話よな?
「明日晴れだったら遊びに行こう」
これだと未来の話。
「山田課長って子供いましたっけ?」
これとか。
あと英語ならcouldとかwouldとか。
みんな普通に現在でも未来でも過去形使ってんじゃんなぜ疑問に思わない。。。
日本語における「動詞+た」英語だと「V+ed」形ってのは主語または話者から遠く離れた事象を示す変形である。と考えておくと、仮定法では現在が過去になってとか敬語では現在でも過去形を使ってとかわけのわからんことを言わなくてもすべてを理解できるじゃん。最初にedは過去形と定義してしまうとその後の全てが例外処理になって丸暗記するしかなくなる。
それで日本語の場合、主語から遠く離れかつ関係もない事象、も、主語から遠く離れてはいるが無関係ではない事象、のどちらも区別しないけど、英語ではこの両者を区別する。英語におけるed形は「主語から遠く離れかつ主語と無関係」なものとなる。そう思っとくとhave Ved も理解できる。なんやねん現在完了って。あれは「(現在とは無関係の)過去が現在に影響を及ぼしている(=have)」て思えばいい。
いやhave Ved は過去分詞とかそのあたり考えなきゃいけないのか。たぶん正確には have Vnd なのか。いや過去分詞ってなんぞ。でも歴史を考えたときhave Vndは特殊用法で意味的にはhave Ved なのよな。。むしろなぜhave Vnd が採用されちゃったのか。
Vndについてはラテン系言語とゲルマン系言語の過去や時間の捉え方についてとか考えないときちんと理解できないやつで、たぶんラテン語だと「過去のこと=されたこと=受け身」という感じになってるっぽい。あんまり知らないのでたぶんだけど。
本気で時制を考えるならこういう各民族の時間感覚や身体感覚を考えないといけないんだけど普通に最低限通じればいいだけならそういうのいらないので、とりあえずだいたいの言語で過去形と呼ばれてるやつは過去じゃなくて主語から遠いものを表す、と思っておけばなんとかなる。
主語から遠いもの全般、仮定の話「もし私が鳥だったら」みたいなのとか、距離が遠い人へ向けた言葉「could you like~」とか、あと過去の話にも使えるよね!みたいな捉え方をしておけばおおむねあってる。
それでちょっと以前に話題になった
1彼女は海が好きだ
2彼女は海が好きだった
Q彼と彼女がいまでもつきあってるのはどちらか
というやつ。
これも過去形は過去だけでなく、遠いもの、無関係なものを表す、というのを分かっていれば難なく解けるのだけど、この問題が分からない人というのは過去形を過去形だと何の疑問もなく覚えてしまえるタイプの人なんだろうなという学びになった。
なんだろう、過去形が過去を表すなんてちょっと考えれば例外だらけなのになにがどうなったらこんなことを信じてしまえるのか。頭の中はどうなってるのか。彼らはもしかしたら馬鹿正直に過去のことは過去形を使ってるんだろうか。そしたら仮定法とか理解できなくないか。大丈夫だろうか。。。。