雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

頭の悪い人が求めていること

難しいことが全然分からない分かろうとしないせいぜい足し算引き算レベルみたいな人たちが難しいことに対峙したときにキレだすのは仕方ないこととして受け入れようと思う。彼らは常に脅かされ窮鼠のような心理で人生を渡っている。でもあんなに軽量化脳みそのくせに難しさを求めるのなんなの。彼らのいう難しさとはなんのことなの。

という長年の疑問について、呪術という概念を導入することで理解の道筋が見えてくるのでは。

 

彼らは願望と現実の区別をつけない。トランプに再選してほしいからトランプは人造人間でリベラルは悪の巣窟。嫁が気に食わないから嫁が財布を盗んだに違いない。傍からみてどんなにおかしくても頑なに主張し続ける。正しさは客観的事実ではなく観察者が決める世界観に生きている。

そんな世界観の中で心理的安全を保つために彼らは世界との取引を行う。彼らの理屈では、大量の献金をするとか謎の水を飲むとかいう行動を通して世界と対等に取引できる。

 

という前提のもと考えると、彼らの求める複雑さというのは魔術の手続きであり、黒焦げのトカゲと処女の生き血と満月で清めたクリスタルのようなものなのでは。

標準治療が効かなかったというのは陰陽師のお祓いが効かなかったと同等で、陰陽師がだめなら西洋の魔女を呼んでこようくらいの気持ちで胡散臭い高い水を買うのでは。彼らに理解できるのはどれだけ有り難そうな手順を踏むのかであり、そう思うと科学は地味で退屈でつまんなくて効果が無さそうに見える。

結局彼らが求めているのはホラーハウス的なカタルシスであり、お手軽なエンタメでスッキリしたい。怪しげでちょっとめんどくさいでもそんなにめんどくさくないほどよいめんどくささと真新しさと適度な背徳感、守られた安全圏でちょっとした非日常を味わいたい。それが彼らの言う複雑さなのでは。

 

私が彼らに求められているのはお手頃でエンタメな儀式。イモリを黒焦げにした丸薬を飲むことで効果が出るとか出ないとかは関係ない。むしろ効果なんか出なくていい。彼らには効果測定ができる知能なんか無い。なんとなく有り難そうでなんとなく効きそうなありがたみさえあればそれが彼らにとっての効果となる。

彼らと私は会話が成立しているようでいて全く違うものを見ている。彼らにとってはカタルシスやイニシエーションが全てで、ハリウッド映画と現実の区別がついていない。