前回の記事で自分の苦手分野について書いてみた。対外的に自分の特性を説明するにはああいう文章がいちばん適しているのだろうと思うんだけど、私個人の感覚としては、ちがうんだよなーそういうことじゃないんだよなーー!感がすごい。
まず、既存のあるあるに引っ張られる現象。
時間管理や持ち物管理など日常の些細な事務手続きが苦手
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ADHDなのでツールを駆使しろ
適切な服装や言動ができない
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コミュニケーションが苦手で人と会うとぐったりする
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認知の歪みなのでカウンセリング受けろ
聞こえないはずの声が聞こえる
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いいから黙って薬飲め
理由もなく泣き出したり倒れたり押し入れに閉じこもったり遁走したりする
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モルダあなた疲れてるのよとりま入院でもしとく?
みたいな。
そうなんだけど、全部合ってるんだけど、でもやっぱそうじゃない。めんどくせぇぇ!
たぶんまず前提として、現状で私は実はあまり困っていないのだと思う。
TPOに沿った服装や言動とか新幹線のチケットとるとかオッサンの機嫌とって無料キャバ嬢するとか、その気になればできなくはない。年相応の格好してママ友と和やかな会話とかもやりゃぁできる。年齢性別立場にあったそつのない振る舞いも、最長1年くらいならやれる。
まぁその後遁走して見ず知らずの土地でしれっと第2の人生を歩んでしまうわけなのだけど。
たぶん普通は適切な振る舞いをできないことが問題点で、治療のゴールは適切な振る舞いをできるようになることなのだと思う。
でも私の問題点は適切な振る舞いをやっているといつかふとどこかに行ってしまうところなので、出発点からして全然違う。
何かをどうにかしようとするまえに前提条件をじっくり考えなくてはいけない気がしてきた。