前回のあらすじ
どうやら私は「他人の重い話を聞いて自分の重い話を思い出して苦しくなる」が起きないらしい。なぜだ
今回のあらすじ
自分の習性について理解を深めるために、いったん他人を観察してみよう
あらすじここまで
そういややたらみんなタイムスリップするのうざい。幼児か。
失敗の原因を詰められるだとかコンプレックスを指摘されるだとか容姿に言及されるだとか、なにかしらのスイッチを踏んでしまうと過去と会話をはじめてしまって現在が置いてけぼりになる。「どうせみんな私のことを馬鹿にしてるんでしょ?!」とか仕事場を勝手にトラウマ開示独壇場にしないでほしい。うんこはトイレでやれ
ただもうそんなのがゴロゴロいていつまでたっても話が進まないので、仕方なく「それは誰に言われたの?」「大変だったんだね」「そんな酷いことを言われたらとても傷つくよね」「いままでつらい気持ちを持ちながら頑張って来たんだね」とかやる。私ならそんなこと言われたら「お前に私の何がわかる??!」と激怒するところだけど今のところ怒られたことは1度もない。むしろ急に大人しくなってケーキとかマンションとか秘書とか謎のものをいろいろくれる。
あとみんな何十年も前のことを執念深く引きずってる。中学生のころ男子にブスって言われたとかそんなのまだ気にしてんのここから先ずっとその男子に人生くれてやるつめりなの。親との確執とかも。いうて連絡絶って相続放棄すればいい程度のレベル1の毒親をまだ引きずってるのそれもはや親のこと好きだろ
とかいうとへそをまげて話が進まないので言わない。
それを言うことで相手を傷つけるとかは別にいい。むしろ仕事中に自分ちの家庭事情を開陳しだすようなやつ積極的に傷つけばいい。それで私のことを避けてくれるならもっといい。けど世の中のほぼ全ての人はだいたいそんなんで、そういうのをいちいち避けていたら何もかもが進まない。
というわけで、やつらは何年も前のささいな傷つきを後生大事に引きずって隙あらば可哀想自慢したいヤカラ。と思っていた。
たしかにそういうヤカラもいるのだけど、実は大半はそうではないらしい。普段は仕事相手をカウンセラー扱いなんかしない良識ある紳士淑女がなぜか私の前では突然迷える哀れな子羊と化し懺悔をはじめる。
意味がわからないんだけど整理すると、
1 イジメられても何十年もずっと誰にも言わないで溜め込んでる⟵意味不明1
2 それを会って数日の他人である私にペロっと開示する⟵意味不明2
3私との数十分の会話で何十年溜め込んだわだかまりが解決する⟵意味不明3
なにもかもがわからん。1と2と3が全てにおいて矛盾しすぎている。
溜め込むのはまだちょっと分かる。現在進行形ならともかくもう終わったことを何十年も引きずるの意味わからんけど傷つきは人それぞれなのだから何十年も傷つき続けてしまう人もいるだろう。
でもだったらそんな本人にとって重いやつをなんで私に気軽に開示するかがわからん。何十年も言えなかったはずじゃん。そしてなんで気楽に解決すんの。そんなさくっと解決するならさっさとやっとけ。なんでその気力をいままで出し惜しみしていた。そしてこのタイミングで発揮した。仕事中に??仕事して?
やつらに何が起こったのか。。
私との会話はやつらにとってなんなのか。
で、冒頭に戻る。
さくさくと問題を切り分けて話をすすめるというのはどうやらとてもしんどい作業らしい。だから切り分けができなくて何十年も引きずる。そこに私がやってきてもはやモンスターと化した怨念をエクスカリバーでさくっと串刺しにする。えっオレまたなんかやっちゃいました?
次回のあらすじ
他の人にとって切り分けが大変ぽいというのは分かった。理由は分からないがとにかく大変らしい。
ではなぜ私は切り分けられるのか。私はどうやって切り分けているのか。