雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

頭の悪い人の頭の中

また一つ理解が深まったので書く。

 

世の中はaがbでcになるからdつまりeになって…というバタフライ効果のような複雑な因果でできている。その因果をどこまで理解できるのかが頭の善し悪しで、頭の悪い人はせいぜい2つくらいまでしか理解できない。

 

いやでもabcdefghと無限に因果がつづくわけなので2つ理解できようが100個理解できようが誤差の範囲でしかなくて人間同士で頭の善し悪しを競うなど些末なこと

とか思ってた時がオレにもありましたーーー!!

そういう問題じゃない。そんなハイレベルな話ではない。

 

 

2つまでしか理解できないということは、2つで強制的に結論が出されてしまうということで、

例えば「1リベラル気に食わない」「2自民党は反リベラル」とここまで思考が進むと「結論:自民党岩盤支持」が出てしまう。

 

「1ワクチンは重症化予防」「2でもワクチンを打っても重症になる」「結論:ワクチンは毒」

「1俺は性的に求められたい」「2女は性的に求められる」「結論:女はイージーモード」

など。

2つ思考が進むと「真実」が捻り出されてしまう。

そこで「何故私はワクチンを信頼したくないのだろうか」「重症化の定義とは」など考え始められる人はすでに馬鹿じゃないわけで、2つまでの「真実」に飛びつく人がこの世には大量に存在して経済のボリュームゾーンとなっている。この社会で儲けたいなら2つまでの真実を売り出さないといけない。

じゃぁそんな馬鹿相手にせず賢い顧客とだけ付き合えばいいのではと思うがそうすると大抵の専門書は初版1000部売れずに絶版になる。複雑な正論を振りかざしていたらいつまでたっても「真実」が一人歩きしたままとなる。

この世の3割を占めるボリュームゾーンに複雑で地道でつまんない正論を受け入れさせるためには「真実」らしきものを作るしかない。

 

と、いう目線で各種宗教を見ると努力の後が見えて趣深い。

礼拝の前に手を洗えだの、焚き火の周りで榊を振り回せだの、未婚男子は山に籠って修行しろだの、感染予防だったり適度な運動だったり社会不適合者の受け皿であったり諸々をコンパクトな「真実」でコーティングしている。宗教は彼らに理路を理解させることを潔く放棄して結果だけを求めている。すごい。見習いたい。目指せ教祖。