雑記帳

リベラルでもフェミでもないただの愚痴

性欲に代表される無自覚な攻撃性が野放しな現状について

少し腑に落ちたので書く。

痴漢や性加害や、あとやたら食洗機とヘルシオを勧めてくるやつ、食器を洗わない家族にイライラしてるやつ。そういうのの共通点として、自分が不在になっているのだと思うといろいろ筋が通る。

 

最近、キレてくる奴にキレ返すという技を覚えた。

何を言っても生返事で見下して仕事しないナメた野郎に対してはこちらも多少凄むとさくさくと仕事が進む。むしろ凄まないと進まない。キレてキレ返されるコミュニケーション様式しか学んでこなかった人たちに対してはキレてみせないと言葉が通じない。

 

で、生まれてはじめて「キレてみせる」という芸を習得したわけだけど、なかなかおもしろい心理状態だと思った。

キレるためにはまず自分が絶対正義でないといけない。「おおん?」「あ"ぁん??」のような動物的なキレをかますためには客観的思考が邪魔になる。あいつの気持ちも分かる私も悪かったとか思っていたらキレられない。

自分を守ることが最優先になると自分がいなくなる、というのは矛盾するようだが、生きるか死ぬかの心理状態だと相手の都合だとか自分が相手に及ぼす影響だとかが頭から吹っ飛ぶ。でもそんな極限状態ではじっくり考える余裕もなく、よって自分が頭から消える心理状態はいつまでたっても自覚できない。よって心理学などでもなかなか研究が進まない。

 

しかしキレてみせるという行為を通して手軽に自分消え現象を体験することができる。

キレているときは全てがねじ曲げられて認識される。何もかも敵のせいで敵を打ち負かせば全てが解決するようにみえる。これは客観的にみれば滑稽で、たとえば自分が無くしたサイフを盗まれたと騒ぎ立てたりといったロクでもないことが平然とできてしまう。キレているとき、サイフが盗まれたことは私の中で確定事項となり全ての「証拠」が私の思い込みを補強する。世界の成り立ちが根底から変わってしまう。

つまり要するに、狂う。

この世の全てが私の思考を根拠に組み立てられてしまう。私が思ったこと感じたことが次々と実現する。私とは無関係に存在しているはずの実存は思考の分厚い膜の向こうに隠され、現実に何が起こっているか分からなくなる。

私が狂うと表現していた状態はキレる状態だったのか。。なんか、わりともしかして普遍的な状態なの?キレてる人たちもしかして狂ってんの??私狂ったらすみやかに閉鎖病棟に入院すんだけどそんなん野放しになってんのもしかして。社会こわい。。。

 

 

どうみても加害者なのに被害者ムーブするやつだとか、自分のこだわりに過ぎないことを全人類に強要できると無邪気に信じているやつだとかは防衛本能全振り生存本能全開で必死で自分を守っている。だから自分を省みる余裕がなくて結果として他者に実現不可能な要求を際限なく押し付けている。

そうなるとやはり彼らの要求を飲むことは彼らの妄想を補強しさらに病気を悪化させる要因となる。サイフを盗まれたと騒ぐ狂人にサイフをわたしても次は通帳や権利書を盗まれたと騒ぎ出す。

 

この心理のままずっと生きてる人について今後もう少し考えてみたい。